2010年、世界に勝負をかけたプロダクトが発売された。
「N.S.PRO MODUS³」、日本シャフトが誇るアスリートシャフトだ。
今日に至る地位を獲得できたのはUSPGAツアーの使用率を獲得できたこと、同じく日本男子ツアーで使用率の獲得し、両ツアーで様々な勝利に貢献できたこと。そしてツアーで巻き起こっているムーブメントをユーザーや取引先などゴルファーに伝えてきた営業部の功績があったからに他ならない。
「N.S.PRO モーダス3」10周年の軌跡を振り返るこの特集も今号が最後です。
この連載内では「モーダス3」愛用者である池田 勇太プロや時松 隆光プロなどにも快く出演をいただき、誌面に花を添えてくれ、感謝に尽きることはありません。最後はこのブランドにかけた私たち日本シャフトが歩んできた軌跡に少しだけお付き合いくださいませ。
まず、2019年に20周年を迎えた「N.S.PRO 950GH」でしたが、長年シェアを60%弱も獲得してきたこのシャフトのおかげで、我々は『軽量スチールの日本シャフト』という立場を確固たるものにしてきました。
ただ、その営業過程では、“いつか終わるだろう”ブームに危機感を抱えていたのも事実。ほぼ一強だったアスリート部門に挑戦するべく、明確なビジョンがありました。
そしてPGAツアーでの使用率獲得を狙って10年前に開発されたのが初代「モーダス3 ツアー120」。
先端剛性を上げ、中間部をしならせる、という意図した剛性分布からパフォーマンスを実現した画期的シャフトでしたが、日本のマーケットにすぐには理解を得られなかった。スチールシャフトへの理解度が浸透しておらず剛性分布の概念が通用しなかったのです。
ですが「モーダス3 ツアー120」は、その“120”という名前から、「950」と定番スチールの間にあたるセミアスリート向けとして認知度が広まりました。
私たちの本意とは違った広がり方ですが、セミキャビティアイアンの純正スペックに採用されるようになったおかげで、“赤いスチール”としてゴルファーの認知度が獲得できたのも事実です。
ただ「130」、「125システム3」とラインナップが増え、それらが「120」の重量帯違いの追加ラインナップとして多くの勘違いを招きました。マーケティングの力不足が原因でもありましたが、それらが全く違った性質のシャフトであるとの、認知を得るのに時間を費やしました。
しかし日本ツアーでは池田 勇太選手や石川 遼選手が使用して活躍してくれたこと、また海外メジャーでの優勝などツアーでの実績を重ねてきたおかげで、「モーダス3」がアスリートシャフトであることの認知は、ここ5年の間で一気に広まり、同時にそれぞれのシャフトの特性も認識していただけ始めました。
「モーダス3」で歩んだ10年は、日本シャフトにとってアスリートシャフトを学んできた貴重な10年です。
そして「モーダス3」は“軽量の日本シャフト”から、“開発力の日本シャフト”へ、ゴルフ総合メーカーとしての価値観を確立させてくれました。
これからの展望としては、よりアスリートゴルファーたちが必要とする潜在的なニーズをカタチにしていくこと。日本シャフトが誇るアスリートシャフトとして「モーダス3」が、より進化していくことをお約束します。
「ツアー120」を展開した時、多くのプロから“飛ぶ”と評価をいただきました。
それならウッドでも同じ剛性分布のシャフトを作って飛びシャフトを開発した上、全体的な振り心地のマッチングまで実現させよう、というコンセプトのもと生まれたのが「レジオフォーミュラB」でした。
「レジオ」はプレミアムモデルの「+」シリーズを展開中、1月には飛距離性能を追求した「MB+」が発売されますが、その全てが「モーダス3」とのマッチングで全体セッティングを理想化できるプロダクトであることは間違いありません(日本シャフト)
TOUR 120
⬇︎
軽くして弾道をより安定させたい
TOUR 105
⬇︎
少し重量アップで安定性を高めたい
SYSTEM3 TOUR 125
⬇︎
重量を落として振り切りたい
TOUR 130
⬇︎
軽めでしっかり飛ばしたい
全てのプロダクトから明確なステップアップに対応する
TOUR 115
今秋発売予定
問い合わせ/日本シャフト株式会社
TEL:045-782-2562
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