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BUZZ TALK Vol.99(西郷 真央)

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今月号は今、女子ツアーで1番フレッシュな顔が登場です。
今シーズンデビューする話題のプラチナ世代よりも、さらに一つ下の世代、女子プロゴルファー最年少・西郷 真央プロです。

不動 裕理さんのような強いプレーヤーを目指して頑張ります!

西郷「黄金世代、プラチナ世代と、歳が近い世代に尊敬できる先輩たちが沢山いるのは、とても恵まれた環境だと私は思っています。吸収できるものは貪欲に吸収していきたいです。」

その言葉からは力強さを感じます。西郷プロは2019年に日本女子アマチュアゴルフ選手権に優勝、注目される世代にも決して負けない実力の持ち主であることは間違いありません。華々しいデビュー戦が待ち遠しいばかりです。

西郷「残念ながらツアーはまだスタートしていませんが、私はまだ前半戦しか出場権がありません。どんどん戦える試合が中止になっていく不安もありますが、その状況はみんな一緒。しっかりとリランキングをクリアして1年を戦いたい。開幕が1日も早く来る日を祈りながら練習をしています」。

”テキパキ”と展望を話してくれる西郷プロ。まだ訪れぬ開幕戦に備えて、しっかりと目指すべきビジョンを持ち、レベルアップに励んでいると言います。

西郷「アマの頃は何も考えず球数だけ打っていました。が、手首を怪我したり経験しているうちに、自分で考えて意味を感じて行うことに意味があるのだと気づきました。アドバイスをされたことでも自分で意味を考えなければ、うまくはなれない。
オフに強化して取り組んできたのはショートゲームです。とにかくレギュラーツアーにアマとして参戦し、その差を歴然と感じさせられました」。

新人離れした雰囲気を感じる西郷プロ、最後にプロとしての目標をお聞きしました。

西郷「目標は不動 裕理さんのような選手になることです。
私は不動プロのプレー自体を見て、育ったわけじゃないですが、活躍されていた頃の成績を見ると、明らかに上位で戦っていらっしゃって、映像を見るとうまさ、そして強さを感じました。私もそんな強さが魅力になるプレーヤーになりたいです」。

安定した弾道で飛距離を追求するドライバーショット、私の心がけ

自身初というメディアでのレッスン取材、今号はドライバーが大きなテーマということで、西郷プロが取り組むドライバーショットの心がけをご紹介していただきます。

Address:スッと構えられる姿勢で、左右に偏りがないように。

ドライバーだけでなく、全クラブにおいて、全てのベースになる大切な要素がアドレスです。
まず心がけているのは、スッと構えられるリラックスした力感で自然体な姿勢とすること。安定感が大切ですが、力みはかえって不安定になりやすいので注意しましょう。

そして左右のバランスに偏りがないようにしましょう。グリップで右手が下になるので、右肩下がりになるのは間違いありませんが、それにつられすぎないこと。
コツは肩と腕でできる三角形を、いつも美しくキープできるイメージを持つことです。

スッとリラックスした自然体の力感で。肩と腕の三角形をイメージしましょう。

NG

左右のバランスに偏りがないように。特にドライバーは右サイドの下がりすぎに注意。

Takeback〜Top of Swing:アドレスの三角形をキープ、右の股関節でしっかりと捻転を支える。

私はこれまでトップでシャフトがクロスする(内側に入る)動きがあり、ショットに安定性を欠いてきました。それを直すために様々なことを意識して練習を重ねてきました。

一つはアドレスでできた肩、腕の三角形をトップまでキープすること。体の正面に常に腕がある関係性を崩さないようにすることが大切です。

さらにバックスイングの捻転の質を高めることが大切です。バックスイングではしっかり右股関節に体重を乗せて下半身をロックするような感覚をイメージしましょう。
上半身と下半身の捻転差が生まれること、オーバースイングを制御でき、いいトップに繋がります。

NG

トップでクロスになる癖を直してショットの安定性がアップできました!

Downswing:軸である頭の位置はしっかりキープ。

ティアップするボールを打つドライバーは、ややアッパーブローめにインパクトしていきますが、その動きをイメージしすぎると、体が右サイドへ傾きすぎて、インパクトが定まらず、飛距離が得られなくなる傾向にあります。

ポイントは軸である頭の位置をしっかりキープすること、ドライバーの遠心力を最大限に生かして叩いていきましょう。

軸となる頭の位置をしっかりとキープするように。

NG

特にドライバーは頭が右サイドに流れて、体が傾かないように注意しましょう。

CLUB:平均飛距離が明らかに伸びました。

私はアイアンショットを得意とし、あまりドライバーには自信がありません。ですが、ミズノ「ST200X」に替えて、とてもドライバーショットが安定しています。
構えた時の安心感、打感が柔らかいのに初速が速い打ち応えが私にマッチして飛んでいます。

プロフィールでは平均飛距離240ヤードと書いていますが、実際250ヤードは飛んでいるように思います。が、あんまり飛んでいることをアピールしたくないので、240ヤードで(笑)。

1W:ST200X
FW:ST200X(3、5、7W)
UT:MizunoPro ユーティリティ(22度)
I:MizunoPro719(5〜P)
W:MizunoProS18(50、57度)s

西郷 真央(さいごう まお)
2001年10月8日生まれ、千葉県出身、フリー。


撮影=高橋 淳司、取材協力=アコーディア・ガーデン千葉北

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