関連記事
BACK NUMBER
BUZZ GOLF 2022年3&4月号 発行
BLOG
ゴルフというスポーツの花形は・・・
ドライバーショットの飛距離だったりしますよね。
確かに300ヤードもぶっ飛ばせる快感はたまらない、ですが“上がってナンボ”、ゴルフというスポーツの本道は、ゴルフ場を攻略し、スコアメイキングすることにあります。
その際に必ず必要になるのがコースマネジメントです。
キャディ付きのプレーとセルフプレーを思い浮かべてください。キャディ付きの場合、キャディさんが打つべき場所、距離をしっかりショット毎でアドバイスしてくれるはず、それがコースを攻略するマネジメントそのものです。ただセルフプレーの場合はその補助はない、自分自身でマネジメントする必要があるというわけですね。
昨今はセルフプレーが当たり前の時代、プロのようなショットスキルがあるわけでもなし。“ただボールを打つ”、つまり無意識な戦略だけではスコアは作れません。
今回、BUZZ GOLFに登場するのは日本ツアーでは“ノリさん”の愛称で信頼されているプロキャディの清水 重憲さん。
数々のトッププロのバッグを担ぎ、幾多の勝利を掴んできた実践的コースマネジメントのプロフェッショナルに、誌面上で私たちの擬似キャディをしていただきます。
あなたがラウンドしている姿を思い描きながら、コースマネジメントのスキルを学んでいきましょう。
しみず しげのり、1974年7月10日生まれ。ツアー通算40勝超を誇る歴代最多勝利プロキャディ。イボミとのゴールデンタッグがあまりにも有名だが、田中 秀道、谷口 徹、上田 桃子など、錚々たる顔ぶれの複数回優勝に貢献している。
スタートホールにやってきました。その日の出来を占う第1打への緊張感は高く、注意するべき要素を見失ってしまっているかもしれません。
朝一のティショットというのは、何もアマチュアの皆さんだけが緊張するものではありません。慣れ親しんだ仲間同士のラウンドならまだしも、知り合いでも初顔合わせだったり、ゴルフコンペなどで知らない方と一緒になったりすると、一気にその緊張感は増してしまいます。
“うまく打たなければならない”、そんな見えない課題を自分で自分に押し付けてしまうのです。
安心してください。ツアーで毎週連戦しているプロ選手だって同じように緊張はしている、優勝争いをしているラウンドであればその緊張度は高まっています。
顕著に緊張を感じるラウンドでは『あまりうまく打とうとしなくていい』と私は声をかける場合があります。誰もが緊張してしまうゴルフ特有の1打目は、理想を高く持ち自分にハードルを上げるべきではないのです。
最低限OB、そしてできればバンカーなどハザードを避け、2打目が打てるエリアにボールが行けばいいと思ってください。
アマチュアの皆様は最悪チョロでもいい、という気楽な気持ちを持って欲しいと私はいつも思っています。
ティイングエリアではアライメントを正してハザードを避けるとともに、自分の飛距離で入りそうなハザードの入り口と出口を、最低限情報として知るべきです。次の見出しでその心がけを説明します。
朝一に限ってのことではないですが、ティイングエリアで絶対心がけるべきは、目標エリアの選定、そして正しくアライメント(方向性)をとりアドレスに入ることです。
多くのアマチュアの皆様はティマークの向きどおりに打ちたがります。ですが、そもそもティイングエリアの向きがコースに対して正対しているとは限りませんし、ましてティマークに至っては毎日のように場所が変わるため、その向きを信用するべきではないのです。
アマチュアの皆様はティマークの間のセンターにティアップし、向き通りに打つというルーティーンに、意識的に変化を付けましょう。
例えば今回、撮影のご協力をいただいている東広野ゴルフ倶楽部の1番、ティマークの向きはいかがですか。緩やかに右にドットレッグしていくホールロケーションに対し、ティマークは左サイドのバンカーを向いています。
ナイスショットをしたのに左バンカーに入った、というありがちなミスの典型的なロケーションだと言えますよね。
意識の高い上級プレーヤーはまずどこに打つべきかを定め、次にどんな弾道を打つかでティアップの位置、アライメントを定めます。
この意識を見習いましょう。ティイングエリアはゴルフの中で唯一、定められたエリア内で自由に打つ場所が決められる権利があり、そこでの方向性のミスはあまりにももったいない。
ミスショットは誰しもがするもの、しかしミスの原因を自分で作り上げるべきではないのです。
ツアーでは選手、キャディともに必ず常備しているのがザ・ヤーデージブック、略して「TYB」です。
この小さなノートには、全てのホールロケーションがあり、練習ラウンドを通して必要な距離情報を記した“戦うための情報”が詰まっています。
試合ではその日のピンシートとともに活用、ティイングエリアからピンの位置を把握することからスタートします。そして最低限、バンカーや池など避けるべきハザードの位置を知り、リスク回避する距離をマネジメントするのです。
上級者の場合はハザードを避けつつ、次ショットでピンを攻略しやすいエリアを探し出します。
また「TYB」にはホールロケーション毎の方位が記されています。この方角で参考になるのは風の向きです。日本は偏西風が吹いているため多くの場合が西風。方位を知ることで風の向きをジャッジできるのです。
練習ラウンドや試合を重ね、成功&失敗の経験を元に気になったことを常に「TYB」に書き記し、データをアップデートしておくことで戦略スキルを高めていくのです。
私たちがツアーで常備する「TYB」同様に、アマチュアの皆様が「TYB」を持つことは難しい話です。しかし、それと同等以上のクオリティでコース情報を把握できるのが、GPS距離「イーグルビジョン」だと私は思っています。
試合が中止になったコロナ禍では、多くのアマチュアゴルファーのラウンドに帯同させていただきましたが、その全ての機会で多くの方が「イーグルビジョン」の戦略情報をフルに活用していました。
GPS距離計の存在は新しいものではありませんが、昨年にルール改正されたことで正式に誰もが使用を許され、ゴルフギアの一部となっています。
セルフプレーがメインとなった日本のプレースタイルの中で、ゴルファー個々のセルフマネジメント力が問われる中、必須のギアと言えます。
多くのアマチュアゴルファーが使用する「イーグルビジョン」ですが、まだGPS距離計を使用した経験がない方もたくさんいらっしゃいます。
まず「イーグルビジョン」を使ってみて、ハザードの距離を知り、リスク回避からスタートしませんか。
私の持論ですがゴルフは“距離を合わせるスポーツ”です。
これから打つべき距離を自分で意識できた時こそが、コースマネジメント力向上への入り口なのです。
美しい画面でホールロケーションを俯瞰でき、OB、ハザードの距離&位置情報、そして方位までが一目瞭然。どのコースでも「TYB」同様、ツアーレベルの攻略情報を知ることができます。現在地から任意の目標地点、そして目標地点からグリーンまでの距離が『3点間距離表示』により明確になり、戦略上とても重宝します。
SPEC
●GPS仕様/世界測地系(WGS-84) GPS/QZSS(みちびき)/GLONASS(グロナス)/MSAS
●使用時間/約10時間
●税抜価格/24,000円(実勢価格)
人気のウォッチタイプのフラッグシップモデルです。グリーン、ハザードまでの距離をシンプルに表示してくれる機能のほか、ショット時の自動地点登録によって毎ショットの飛距離が表示される『オートディスタンス機能』が搭載されています。腕時計を見るようなライトな感覚で距離攻略情報を知ることができ、GPS距離計を初採用される方には敷居が低くオススメです。
SPEC
●GPS仕様/世界測地系(WGS-84) GPS/QZSS(みちびき)/GLONASS(グロナス)/MSAS
●使用時間/約8時間
●税抜価格/28,000円(実勢価格)
「イーグルビジョン」はスマホアプリ『EV PRO』と連携することで、さらにパフォーマンスがアップします。全国280コースの“ピンポジ君”対応コースで、当日のピン位置情報をダウンロードすることが可能、またそれ以外のコースでも『EV PRO』アプリでピンシート情報をタッチ入力すれば同様のパフォーマンスを発揮します。
問い合わせ/朝日ゴルフ株式会社
TEL:0120-83-1196
BLOG
この記事へのコメントはありません。