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基本を見つめ直そうシリーズ第11弾「パット巧者改造白書」後編

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改造テーマその3
シャフト長さは合っている?

ストロークタイプに適正なヘッドタイプがわかれば、次はシャフト長を検証したい。
シャフトの長さはそもそもストロークのしやすさそのものだと言ってもいい。

人それぞれ持つ固有のストローク軌道やテンポにヘッドタイプを合わせることは大事だが、そもそもその固有の源を築いているのは体格だと言っていいだろう。

藤原 身長、腕の長さは人それぞれであり、前傾して腕を垂らした時に構えやすいシャフトの長さが存在します。体格に対して長ければ吊り気味になり、短ければかがみ気味になる。
セットアップ、ストロークのスタイルは様々ですが、構えやすい長さとすることで、ストロークがスムーズにできるのは間違いありません。(ピンゴルフジャパン・藤原さん)

今、お使いのパターの長さはストローク、つまり振りやすい長さなのかを疑いたい。とくに身長が一般的な女性ゴルファーにとって、既成長さ(33、34インチ)のパターシャフトは長すぎる傾向にある。

藤原 ピン製品では長さ調整機能付きパターによって、構えやすさをフィッティングします。一般男性でも既成の長さに構えにくさや振りにくさを感じられる方は少なくはありませんので検証いただきたい。

セットアップの注意点

シャフト長が長いと・・・

吊り気味に構えるタイプ。パターの構え方として“腕と肩の五角形を強調する”というレッスンをイメージしやすいが、腕が詰まりすぎて、あまりカッコイイスタイルとは言えない。

シャフト長がマッチしていれば・・・

腕を自然に下ろした手の高さでグリップできるため、リラックスして構えられる。パッティングフォームとしてもカッコイイ。

シャフト長が短すぎると・・・

前傾角度が深く、屈み気味。パッティングをよく練習される方は腰を痛める原因にもなるので注意いただきたい。

例えば・・・勝 みなみプロの場合
常にストレート軌道を強く意識した
ストロークを心がけています!

今季、平均パット数5位(7月末時点)にランクする勝 みなみプロに自らのパッティングを語ってもらう。
これまで学んできた改造テーマを全て備えたストロークスタイル・・・さすがとしか言いようがない。

私のパッティングは、“真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ打ち出す”ことを常に意識しています。1〜1.5メートルのストレートラインを練習時のマストとし、パターのトゥヒール側を挟むように、アライメントスティックを置いて、強くストレート軌道を意識しています。
今季からはストレート軌道の精度をアップさせるために、ボールに対してやや近づいてセットアップするようにしています。
ボールに近づくことで、“肩のストロークがよりしやすいこと”、“ライ角をアップライトにできること”など、よりヘッドを真っ直ぐに動かしやすくできるためです。

ストレート軌道をより強調する工夫

①ボールに近づいたことで、アップライトになったパターを少し吊り気味に構えています。

②ボールは目下、前傾角度をやや浅めに。

③ネックがやや長いタイプで、フェースバランスに近いブレード型を使用。ストレート軌道しやすい。

④ボールの近くに立ち、ヒール側が若干浮くようにセットアップしています。

ストレート軌道を強く意識する勝 みなみプロは、ボールロゴをラインに合わせるスタイル。
パターをトゥヒールから挟むようにアライメントスティックを置いて、ストレート軌道にヘッドを動かす練習に取り組んでいる。

改造テーマその4
距離感を構築する様々なインパクト要素を“自分向き”にしよう

ファーストパットになるロングパットを最低でもワンピン以内まで寄せることがスコアメイキングで必要不可欠な技術となってくる。少しでも自分のフィーリングが距離感として実現するために必要な要素を“自分向き”に最適にしておきたい。

距離感とのマッチング
打球音(フェースインサート)

2021パター「ソフトPEBAX」 ボルト「303ステンレススチール・削り出しTR溝」  へプラー「ステンレススチール」

距離感を養うためには、その距離に対してフィーリングの感度が重要視される。と言っても感度に至っては人それぞれだが、一つ大事な要素として“打球音”がある。インパクトの強弱からフィードバックされる音が、距離感そのものの記憶となり、フィーリングとリンクするのである。

藤原 ピンのプロダクトでは3つのフェースタイプで、打球音が高い(打感が柔らかい)、低い(打感がしっかり)とラインナップしていますが、お使いのボールのカバーとの相性もあります。(ピンゴルフジャパン・藤原さん)

例えば、柔らかいインサートとボールカバーでは打感はソフトだが、打球音は消えてしまい、距離感には有利になるとは言えない。もちろん打感も人それぞれの好みがあるため決まり事はない。自分にとって心地いい音がなるインサートを選びたい。

距離感とのマッチング
ライ角

ゴルフクラブの場合、フラットライはつかまりが抑えられ、アップライはつかまりがよくなる性質があるが、それはロフト角が発生するためだ。

藤原 パターのようにロフト角が極小の状態5度以下において、ライ角のアンマッチは“芯”に当てられる確率を低下させます。(ピンゴルフジャパン・藤原さん)

地面に対してピッタリとソール全面が付くように意識して構えるか、あるいはライ角を調整するか・・・いずれかを心がけたいが、できるだけ後者を選びたいものだ。

トゥ側が浮く=アップライ
長めのシャフト長に対して手元が低く構えるタイプに起きやすい。

ヒール側が浮く=フラットライ
短めのシャフト長に対して手元が高く構えるタイプに起きやすい。

距離感とのマッチング
ロフト角

ご承知の通りパターにもロフト角が設けられていて、一般的なモデルは3度に設けられている。

藤原 パターにロフトが設けられているのは、どんな美しいグリーン上でも芝の上にボールがある限り、沈んだ状態にあり、それを持ち上げるためにロフトが必要となるのです。ピンではインパクトロフト3度を推奨しています。(ピンゴルフジャパン・藤原さん)

例えば夏場の高麗グリーンではインパクト直後にボールがバウンドすることがある。それは芝に沈んだボールにフェースがダウンブローに入った時に、芝の抵抗で起こる、つまりインパクトロフトが足りない現象である。

ストロークタイプでは、ハンドファースト(手が先行)が強めな方はインパクトロフトが少なめに、ハンドレート(ヘッドが先行)が強めな方はインパクトロフトが大きめになる現象がある。ご自分のストロークタイプに応じてインパクトロフトが3度に近い状態に調整できれば、スムーズな転がり、つまり距離感に有利に働くのである。

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