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トップアスリート専属管理栄養士監修 食トレで変わる、 その一打!Vol.3「リカバリー飯」

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明日に疲れを持ちこさない、リカバリー夕食
いただきま〜す!

ツアーを戦うプロゴルファーたちにとって、長いシーズンを戦い抜くためには、いかに良いコンディションを維持できるかが勝負の要となります。シーズン中に取り組むべき食トレには、“今日の疲れは今日のうちに取り除く”ためのパフォーマンスが求められます。

今日の疲れを明日に持ち越したくないのは、プロもアマも関係ありませんよね。今月は疲労回復のカギを握る「リカバリー夕食」についてお話します。

石松 佑梨
いしまつ ゆり。管理栄養士、数々のトップアスリートたちをサポーツする食トレのスペシャリスト。著書の「過去最高のコンディションが続く最強のパーソナルカレー」(かんき出版)はアスリート必携の1冊だ。

いつ食べる?

食事は寝る3時間前に済ませる
疲労回復にもっとも重要なのが「睡眠」です。睡眠中は活動エネルギーがセーブされる分、そのエネルギーを全身の修復に使うことができます。しかし、夕食の時間が遅くなると、貴重な睡眠中の修復エネルギーを消化エネルギーに使ってしまうため、疲労回復に集中できません。食事時間は遅くとも寝る3時間前に済ませましょう。

食事が遅くなる場合は・・・2回に分ける
夕食が遅くなりそうな時は食事を2回に分けるのもおすすめです。運動後の栄養補給をしっかり行えば、自宅やホテルに着いた後は軽い食事で済ませることができます。また、睡眠時間を十分に取れないような時は食事よりも睡眠を優先しましょう。逆に眠れないからといって、寝る前にアルコールを飲むことは睡眠の質を低下させてしまいます。

何を食べる?

推奨したい鍋料理のやさしさ
リカバリー夕食におすすめしたい料理は鍋、中でも水炊きです。例えば、鶏肉(タンパク質、鉄)+白菜(ビタミンC)はコラーゲンの材料です。野菜やきのこの食物繊維やビタミン、豆腐のマグネシウムやカルシウム、ポン酢のクエン酸など・・・鍋料理は、意識しなくても心身に必要な栄養素を補給しやすいのです。また、体が温まり、血巡がよくなると、酸素や栄養素が全身に届けられ、疲労物質も回収しやすくなります。
さらに水炊きは、締めのおじやで「鶏がらエキスがしみ出た白濁スープ」まで余すことなく食べられます。鶏がらのアミノ酸やミネラル分は細胞の修復材料となりますが、非常に消化が良い点でも夕食に向いています。また、米がスープを吸って膨らむので、米の量が少なくても満腹感が得られやすいのも嬉しい点です。
プレー後の夕食はぜひ、鍋料理で心身を癒やしてあげましょう。

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