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タイトリストに学ぶスコアリングパフォーマンスの最前線。| 08「砂を飛ばす、ボールを飛ばすはバウンスの役目。」

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バウンス効果で砂を飛ばす、ボールを飛ばす。

タイトリストが発信するスコアリングの哲学から学ぶ連載。第8回目はバンカーショット、アマチュアゴルファーにとって最も難関なショートゲーム技術、まずはバウンスのメカニズムを知ることが克服の近道です。

バンカーショットにおけるバウンス効果のメカニズム

インパクト時に砂にいち早く触れたソールが発揮するバウンス効果で、ヘッドを砂に潜らせず前進させる。

大切なのはバウンス効果の活かし方

バンカーショットが苦手なアマチュアゴルファーは少なくない。〝ボール手前の砂を打つ〞という定番レッスンワードはあるが、むしろボールを打たないというミステリーな条件が、ボールのコントロール感を失わせ、結果的に闇雲なショットで飛ばせたボールが寄るか寄らぬか、またはバンカーから出るか出ないか・・・多くのアマチュアゴルファーにとって運の要素であるためバンカーで無駄にスコアを崩してしまう。

「バンカーショットだからと言って、過度に砂に対してヘッドを打ち
込んだりする必要はありません。砂を飛ばす、ボールを飛ばすのはフェースではなくソール(バウンス)の役目。通常の芝と同じ打ち方でOK、ソールの抵抗感的にはヘビーラフから打つような力感で打つといい」と、タイトリストのフィッティングスペシャリストにアドバイスを受けて、筆者は安堵したことがある。今回はバンカーショットにソールのバウンス効果がいかに貢献しているか、メカニズムを知っていただきたい。

まずウェッジショットの全ては例外なくソールのバウンス効果が成功に導く。インパクトでフェースがボールに当たる瞬間、同時にソールも地面に接地することで、ヘッドが地面に潜り込まず前進させる効果があるからだ。もちろんバンカーでも同じ現象にあり、砂に対していち早くソールが着地し、バウンスの抵抗の強さがヘッドの前進する力となって砂とともにボールを飛ばす役目を担っているのである。

ウェッジ選びの際に、バンカーショットが苦手なゴルファーにはハイバウンスモデルが推奨される。それはバウンス効果がシンプルに効きやすくバンカーでは砂を飛ばす効果が大きいからだ。もちろんローバウンスウェッジもフェースを開くことで、バウンス効果を強調することが可能。しかし、フェースを開くという条件にはウェッジショットのスキルが必要なため、テクニックを駆使するプレーヤー向けとされている所以でもある。

バンカーショットに限らず全てのウェッジショットでソールのバウンスの働きを理解し、それを活かすことができればウェッジショットはよりやさしくなる。ご自身のロフト角毎の使用目的に合った、バウンス・グラインドを選ぶことが、スコアリングの必須条件だ。

バウンス効果の基礎知識

リーディングエッジ(歯)からトレーリングエッジ(後方)が作る角度をバウンス角といい、この角度(ソール面)が地面と衝突することで、地面上を滑るように動いてヘッドの推進力となる。バンカーショットでは砂・ボールを飛ばすエネルギーとなる。

ハイバウンスの場合

バンカーショットが苦手なゴルファーに推奨されるKグラインド。幅広いソールと大きなバウンス角でシンプル(スクエアに構えても)に、砂とボールを飛ばすヘッドの抜けに貢献する。

ローバウンスの場合

ローバウンスウェッジも、フェースを開くことでバウンス効果を強調できる。バウンス効果をショットスキルでコントロールできるテクニックを駆使したいプレーヤー向け。

フェースを開かなくてもバウンス効果大
〜フェースをスクエアに構えたい〜

【F GRIND】
バウンス効果を最大限に発揮

フェースを開いてソール全面でバウンス効果を発揮。あらゆるスイングタイプ、ライコンディションに対応する全ての基本グラインド。

【S GRIND】
フェースも開ける万能タイプ

トレーリングエッジをヒールからトゥにかけて削った、高いバウンス効果と操作性を両立したバランスタイプ。

【K GRIND】
バンカー、厳しいライで性能を実感できる

フェースを開かなくても高いバウンス効果を発揮するワイドソール。バンカーや深いラフからの脱出を容易に。

フェースを開いてバウンス効果を思いのままに
〜フェースを開いて構えたい〜

【D GRIND】高いバウンス効果と操作性を両立

トゥからヒールを大きく削り、フェースを開きやすく。大きめのセンターバウンスでスクエアショットにも対応。

【M GRIND】バウンスを操り多彩なショット

トゥからヒールを大きく削り、バウンス効果を小さめに設定。フェースを開いて球筋を操りたいゴルファー向け。

【L GRIND】思い切り開ける安心感

トゥからヒールを大きく削り、ソール幅は狭め。バウンス効果が最も少ない技巧派向けグラインド。

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