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そのシャフトはN.S.PROを あえて外す必要があった。|日本シャフト

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この物語は一人の若者が初めて担当した“飛距離特化型シャフト”を完成させるまでの話。
日本シャフトが社を挙げて彼に託したのは、同社の象徴スチールシャフトではなく、新たな道を切り開いていくカーボンシャフト。
若い技術者が飛距離を出すために辿り着いた技術、そしてそのシャフトのターゲットプレーヤーが感じた確かな新パフォーマンスまで起承転結でお送りする。

シャフトの飛距離性能とは
好条件のインパクトを促しポテンシャルを
最大限引き出す性能であること

日本シャフトに入社6年目の大畑亮太さん。生産本部に所属し、長野県の駒ヶ根工場にてシャフトの開発を担当している。若き技術者が入社4年目に担当することになったプロダクトが、3月28日から発売になる「VULCANUS(バルカヌス)」。プロダクトファイルの“オリジナル飛距離特化シャフト”というプロジェクトは、日本シャフトが改めてカーボンシャフトで勝負することを表明し、スチールを想起させる“N・S・PRO”ブランドをシャフトから取ってしまうという、社を挙げたプロジェクトを彼が担当したのだ。彼にはどういうシャフトで勝負するべきか、具体的な目標があった。

「大学のゴルフ部でプレーしていた私ですが、ヘッドスピードの割には全く飛んでいない一人のゴルファーでした。日本シャフトに入社し、様々なモデルを自分にフィッティングすることで、シャフトで十分に飛距離アップが実現できることを実感した。もちろんシャフト自体にヘッドスピードを圧倒的に上げるエンジン要素はない。ただ自らのヘッドスピードを効率よくインパクトに導くのはシャフトの役割であり、ポテンシャルに対して最大飛距離をシンプルに提供できるシャフトを作りたかった。それが新技術の糸口になりました」。

日本シャフトでは年間90会場、延べ2000人の試打会に、開発担当も足を運び、対面でリアルゴルファーの意見をフィードバックしている。大畑さん自身も多くの試打会に足を運び、実際に飛距離アップを求めて来場するプレーヤーとリアルにコミュニケーション。傾向としては主にヘッドスピードが40m/sあってもドライバーで200ヤードに届かなかった方が多く、そこをターゲットプレーヤーに定めた新シャフトの研究・開発に着手するのだった。

取材協力=日本シャフト駒ヶ根工場
「N.S.PRO 950GH neo」や「MODUS3」シリーズなどのスチールシャフトから、「レジオフォーミュラ」などカーボンシャフトまでの製造拠点。この場所から日本だけでなく世界に向けたプロダクトを製造、そして新シャフトの開発が日々行われている。

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