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そのシャフトはN.S.PROを あえて外す必要があった。|日本シャフト

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シャフトがしなれば、
必ず起きる〝つぶれ〟を
意図的に制御できれば、
凄いシャフトができる

若い技術者には従来の常識に囚われない力がある。
日本シャフト・大畑亮太さんは様々な経験を積んでいく中で、飛距離特化型シャフトの最高到達点を着実に見出していく。

ドライバーの飛距離に悩みを持つアマチュアゴルファーのための
新飛距離特化型シャフト
VULCANUS
バルカヌスとはローマ神話に登場し、神話の武具を作る鍛治神。アマチュアゴルファーの多様性に応じたシャフトを提供するという意味を込めて命名された。

飛ばそうとする動作は
キャストを生み、
カットスイングを生み出す

くどいようだがシャフトも然り、ゴルフクラブにエンジンの機能はない。メーカーにできることは、ゴルファー一人ひとりのインパクト条件を理想化できるクラブを提供し、ポテンシャルを弾道に最大発揮させることにある。シャフトの役割としては大きく二つの要素がある。まずはシャフト挙動を最適化するために“しなり”や“トルク(ねじれ)”を性能化させることだ。

「とくに“飛ばしたい”と試打会に訪れるヘッドスピード30〜40m/sのプレーヤーは、前提としてスムーズに振り切れていない傾向があります。力を無理にクラブに加え、ダウンスイングでキャスト(リリースが速い)し、カット軌道を生み出している。まずはこのスイング傾向に対して最適なシャフト挙動を研究しました」(大畑氏)

クラブの振りやすさは、シャフトのしなり感を程よく感じることが必然だ。出力がうまく発揮できないのは、シャフト挙動がスイングにマッチしていない場合がほとんどだ。大畑さんが思い描いた新シャフトはシンプルに“最適なシャフト挙動”をターゲットプレーヤーに提供できるしなり、トルク感を機能化したことだ。

そしてもう一つ、大切な要素はインパクト条件を理想化させること。ここに新たな技術の発想に時間を費やすことになる。

大畑さんは自らが作る新シャフトをこう命名する。「VULCANUS(バルカヌス)」。神話の武具を作るローマ神話に登場する鍛治神の名前。このシャフトさえあれば、シンプルに最高の飛距離を提供できる、そんな武器になるよう願いを込め神の名前を拝借したのだ。そこには自信があった。

「シャフトがしなれば、必ず“つぶれ”が発生します。“つぶれ”が制御できれば、しなりやトルク感などの挙動もよりスイングに順応でき、インパクト条件を理想化できるという明確な答えがありました」。

シャフトのつぶれ(扁平)は、スチールシャフトで培ってきた技術であり、より柔軟なカーボンシャフトで応用する新技術だ。

「特許出願中の技術なため詳しくは公開できませんが、手元と先端のつぶれを抑制し、中間部をあえてつぶれやすくコントロールしたこと。カット気味のスイングに対しボールへのアタックアングルが緩やかに改善され、エネルギーロスとスピン量を抑制できたのです」。

「VULCANUS」はしなり量が大きくスインガー向けと思われるが、大畑さんはあえてスイングタイプでの区分けはしたくないと言う。社内テストでの、完璧な結果に手応えを感じ、試打会に訪れる飛距離不足に悩まれるプレーヤーに、ド直球なシャフトに仕上がった。

これ1本さえあれば、多くのゴルファーの飛距離不足を解消できる。N.S.PROを冠さない飛距離特化シャフト「VULCANUS」が、日本シャフトの歩みに新たな1歩を刻んでいく。

シャフトエンジニア
大畑亮太さん
日本シャフト株式会社
生産本部 駒ヶ根工場 開発課
「大学時代にはゴルフ部に所属しながら、材料系の研究室でカーボンの研究に励んでいました。卒業してからはカーボンシャフトの開発に携わりたかった、その思いが日本シャフトに入社で叶う。N.S.PROブランドにおける品質、製品精度、メーカーからの信頼度の高さなどを感じる中で、あえてそれを外したプロダクト『VULCANUS』を提案。スチールのイメージとは連動しない飛距離特化型シャフトの存在意義を確かにしたかったからです」。

身近なターゲットプレーヤーは
開発課上司の井上明久課長
井上課長は最大200ヤードの飛距離。ヘッドスピードは速いのにカット軌道でエネルギーロスしていた、まさに思い描く飛距離特化型シャフトのターゲットプレーヤー。「VULCANUS」では平均して10ヤードの飛距離アップが実現でき、このシャフトのパフォーマンスに確信が持てました(大畑氏)!

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