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今月のゴルフ愛 最後の一滴「変態のススメ」

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「ミス」とは、常態にあって出来ることが、何らかの影響で失敗することをいう。「常態」の対義語は「変態」である。ミスショットが続く中、稀にナイスショットが飛び出すならば、ミスが常態であり、ナイスショットは変態の最中にある。

何事も思い通りに進めることは難しい。上司と部下、売手に買手、彼と彼女にアイツと俺と…… コトを複雑にするのは、考え方とイメージの間にアニマルな感情が挟まってドツボに填まるからだろう。が、主体と客体が混然とする人の間では、これも常態である。

ゴルフも似ている。自己という主体が、クラブを媒体とし、客体であるボールを我が意で動かす。定まらぬ主体の動きが、媒体にあらぬ動きをさせるのだから、客体の行方など存外となる。練習は、主体の動きを技能的に常態化させる手段に過ぎず、加うるに、スコアという指標の上に妙な見栄を張るものだから、アニマルな衝動が誘発されてドツボが無数に出現する。

「過ちを改めざる。これを過ちという」とは孔子さまの教え。

シン・ゴルファーを定義すれば、ドツボに填まること数知れず、〇ソまみれを極め、「過ち」の本質のカケラを飲み込み、尚、過ちを犯すを楽しむ者…とも言える。

小誌の品位に関わる大切なことなので付記するが、ここでいう「変態」は、俗にいうアブノーマルに非ず。孔子さまの言を絡めれば、常を常に非ずと捉え、その常を変えようとする人の意志である。プロの試合に大歓声があがるのは、極限下で常人を超越した変態の瞬間を目の当たりにするからであろう。

「常に変態せよ!」とは、孔子さまの言ではないが、その意の上に懸命にショットするならば、渾身のザックリも己を変態させる糧となる……かなぁ?

内本浩史(うちもとひろし)
BUZZ GOLF主筆

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