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2022真夏版 アイアン大全! Documentary The N.S.PRO「実戦弾道の理想を追求できるモーダス3とは何か。」

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全てのシャフトは例外なくEIという剛性分布をもとにしなり戻りのパフォーマンスが構成されている。
今のアイアンショットをさらに理想に近づけるために、駒ヶ根工場で開かれたディスカッションの一部を紹介。

N.S.PRO MODUS3

男子ツアーのサポートではアスリートブランドの「MODUS3」がメインとなる。「TOUR 120」、「TOUR 130」、「SYSTEM3 TOUR125」、「TOUR105」、「TOUR115」と、それぞれ特性の全く違うシャフトで、スイングの追従性(振り心地や操作性)&弾道の理想化(高さ、スピン量)を選手個々にマッチングさせていくのである。日本ツアーでは最もオーソドックスな挙動の「SYSTEM3 TOUR125」が主軸となり、その特性をベースにして様々なアレンジが加えられたプロトタイプシャフトで、理想を追求する現場がある。

「MODUS3」シリーズの設計担当者
日本シャフト 生産本部 駒ヶ根工場
開発課 主査
藤原甲介さん

目指すのは
点で止めるためのスピン量の理想化

池田プロ 今回、駒ヶ根工場へ訪れた目的は、私たちのアイアンショットの理想をさらに見つけ出すためでもあります。例えば私の場合、スピン量が若干多めに入る感覚がある。ロングアイアンはいいまでも、8番アイアン以下ではグリーンをキャッチしたボールが必要以上に戻ってしまう状況を出来れば解消したい。その場合はシャフト先端をもっと硬めにしたほうがいいのでは、と考えています……。

現状にも満足していますが、さらに理想が追求できるなら、妥協はしたくない。
池田勇太

藤原氏 シャフト先端が硬くなればスピンが減る、という一般的なイメージで起こるような現象の約束はできません。大切なのはインパクトの条件、選手個々のスイングで異なるシャフト挙動をスピンロスの方向に導くことが大切です。地面から打つアイアンショットの場合、「TOUR130」(高い中間剛性&柔らかめの先端剛性)に見られるように先端は柔らかいモデルでもシャフトの各パートの剛性設計をコントロールすることでスピンロスの傾向をもたせることが出来るのです。

池田プロ なるほど…… でも今、使っているシャフトのフィーリングはとてもいいし、弾道もいい。さらに“スピンをやや抑える”という理想を求めるとなると、現状のモデルを柔らかい方へ番手ずらししてみる手もあり、ということですね?

藤原氏 はい、スピンを抑える効果は期待できます。シャフト挙動の変化によってインパクト条件が変われば、弾道は必ず変わります。私たちもそのテスト結果をフィードバックし、今後の製品化の参考にさせていただきます。

塚田プロ 私は今、使っているシャフトにとても満足いっていますが、そのシャフト特性を知っておけば、さらにこうしたい、という変更希望や改善点なども見出すことができますね。

私は数値よりもフィーリングを大切にしたい。だけど確かな特性が知れれば、さらなる理想の答えが出てくる。
塚田陽亮

時松プロ シャフト特性で弾道が理想化できることを改めて知ることができた。私はもっとスピンを増やせるようなシャフトをテストで導き出してみたい。

シャフトで弾道を理想化できるなら、これから様々なシャフトをテストして違いを体感してみたい。
時松隆光

池田プロ 私はこれまで多くの要望を日本シャフトさんに伝え、その要望に100%のシャフトで応えてくれた。選手たちは彼らの技術やノウハウを信頼して、いろんなシャフトにトライして欲しい。また一般ゴルファーの皆様も、試打やフィッティングの現場で、シャフト特性で弾道が変わることをN・S・PROからご体感いただきたい。

工場見学を一通り終えた後、開発陣と選手たちの熱きディスカッションが繰り広げられた。

撮影=田中宏幸

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