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2022真夏版 アイアン大全!「知っておきたいアイアン選びの鉄則 ロフト角30度の境界線」

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同じアイアンでもロフト角設定が異なり、飛距離性能が様々であることが当たり前の時代。
ただ飛ばせばいい、わけではないアイアンにおいて改めて私たちはロフト角設定に対する正しい知識を持っておきたいところだ。
クラブエンジニアの松吉宗之さんが解説する。

アイアンにおいて
飛ぶ=優しいは
全てに成り立たない

この15年余りの時間で、アイアンのロフト角設定はじつに多種多様になりました。その原因は目覚ましいストロングロフト化にあります。過去には様々なメーカーがアイアンの飛び性能を煽ったようなPRを積極的に行ったこともあって、アイアンの価値観そのものも飛距離に偏ってきたようにも感じます。

そんなストロングロフト化の波もようやく落ち着き、現在はその機能の指標となる7番アイアンのロフト角設定は34度〜26度に定着しています。ただ同じ7番アイアンであってもモデル間では8度も乖離しているため、ご自分にとってベストなアイアンの見定めは必須になります。結論として一つ言えることは飛ぶ=優しいは、全てにおいて成り立たないということ。アイアンにとっての優しさとは、ボールを遠くへ飛ばせることも大切な要素なのですが、その弾道が結果的にグリーンをキャッチできるかが大切。飛ばせても、ランの割合が増えてしまえば結果が不安定となり、アイアンの最も大切な“狙う”という要素が欠如してしまいます。アイアンの絶対条件は、ご自分にとってしっかり弾道の高さが出せるモデルを選ぶことが大切です。

Tradition Loft
操作感重視
ボールは上がりやすくなり、
十分なスピン量を確保できるが、
飛距離は望めなくなる。
Strong Loft
飛距離重視
飛距離性能はアップするが、
弾道の高さ、スピン量など
グリーンに止める操作性が不安定になりがち。

アイアンというクラブは
どこまでいっても、“狙う”意識を
持っていたい

とはいってもストロングロフトを採用したアイアンが悪者ではありません。昨今は7番アイアンのロフトは約30度がスタンダードになっており飛距離も十分。そもそも一般的なゴルファーにおいてロフト角30度というアイアンは、ヘッド機能&シャフト長さのマッチングにおいて最もストレスフリーに打てるクラブの境界線でもあります。まずは30度設定の7番アイアンを打つことができるか、そこがご自分にとって正しいアイアンの指標となります。

7番アイアンとして、それ以下のストロングロフト設定になれば、ボールは自ずと上がりにくくなります。ヘッドには低深重心化が施され、シャフトも長くなるためボールの上がりやすさは担保されていますが、十分にロフト毎飛距離を発揮させるなら、それなりのスキルも必要となるわけです。当然ヘッドスピードが速くなれば、難なくボールを上げられますが、スピン量が少なくなる傾向にあるため、飛距離重視のクラブになってしまうのは間違いありません。

ベストなアイアンの条件は、ボールが無理なく上がるもの、そして狙う感覚がそこに兼備していること。ご自分にとって“ちょうどいい”の見極めが重量なのです。

解説
松吉宗之
まつよしむねゆき、数々の名器を世に送り出してきたクラブエンジニア。ジューシーを起業し、クラブ設計とオリジナルクラブ開発製造を手がける。

撮影=田中宏幸、小林司
取材協力=ムーンレイクゴルフクラブ鶴舞コース

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