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トップトレーサー・レンジの『クラブ別計測』が自己ベスト更新のサイクルへと導く!|短期連載 練習場のウワサを検証

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クラブ計測モードとは?

トップトレーサー・レンジでは様々なゲームモードや練習モードの他に、各番手の弾道データを計測できるクラブ別計測モードがある。計測できるデータはフラットキャリー、総飛距離、ボール速度、打ち出し角度、頂点、滞空時間、着地角度、曲がり幅、中心からズレの9項目。中西直人と堀尾研仁がタッグでインプレッション。

『クラブ別計測モード』では計測したい番手を選択し、レンジ内にある目標物(任意)に向かって打つと弾道データが計測でき、平均データや5球以上打つと安定率も表示される。

堀尾 プロとアマチュアの決定的な違いはキャリーの認識。プロに7番アイアンの想定距離を聞くと「キャリーで190ヤードです」と答えるけど、アマチュアは「150ヤード飛びます」と総飛距離でしか考えていない方が圧倒的に多い。
中西 プロはキャリーでコースマネジメントするのが基本。池やバンカーを超える距離も、グリーンエッジに届くかどうかもキャリーがポイントです。
堀尾 キャリーが意識できるようになると、格段にショット精度アップに貢献するからスコアアップにつながりやすい。
中西 5球連続して打つと、ミスショットの傾向もわかりますね。
堀尾 基本的に打球の分布は「右下から左上」に斜めのライン状になります。その理由はフェースが開いてミスヒットしたときは飛ばないし、フェースを返しすぎたときはドロー回転で強いボールになるから飛距離は出てしまう。
中西 試合では常に「ミスするならコッチ」という予防策を決めていますが、練習場から傾向を意識することは本番に強くなれますよね。ミスの傾向を知れたら、番手選びがより戦略的になる。
堀尾 セッティングにおいてはアマチュアは3Wと5Wの距離がほとんど同じであったり、4Uと5Uの距離が逆転することも多々ありますよね。
中西 3Wより5Wの方が、飛距離が出てしまう方も多いでしょうね。
堀尾 最近は飛び系アイアンを使う方が増えているので、PWとAWの飛距離差が20ヤード以上になる人もいるはず。
中西 理想は10ヤード刻みですよね。距離間隔が空き過ぎるのは避けたい。
堀尾 3番ウッドが想定通りに飛んでいないなら、ギャップウェッジ(GW)を入れるのもスコアアップの近道です。
中西 プロ目線では今まで練習場ではわからなかった、着地角度が正確に分かるのも、とてもいいです!(スコアメイクには必要な要素です)
堀尾 すごく重要。ランディングアングルとも呼ばれているデータですが、着地角度の大きさがグリーンで止まるかどうかの目安になります。
中西 ランディングアングルが小さい(角度が浅い)と距離は届いても、グリーン上で止めることができない。
堀尾 トーナメントのゴルフグリーンだと着地角度は45度以上、一般的なゴルフ場のグリーンでも40度以上を目指したい。とくにミドルアイアン以上で40度を超えているかをチェックしてほしい。
中西 グリーンを狙っていけるクラブ、そしてキャリーが意識できますよね。
堀尾 ナイスショットの判断基準として、トップトレーサー・レンジのショットデータを活用することでより実戦的になります。
中西 トップトレーサー・レンジがあると練習と本番のサイクルがすごく良くなるでしょうね。
堀尾 サイクルとしてはトップトレーサー・レンジで自分のキャリーやミスの傾向を知る。ラウンドではそのショットデータを駆使して攻略ルートや使用番手を決める。また次の練習では着地角度や曲がり幅を意識しながら練習する。そうすれば自己ベスト更新のサイクルに入っていけると思います。
中西 試合で頑張れるように僕もトップトレーサー・レンジを活用します。

メリット1
番手別に正確なキャリーの飛距離を把握できる

堀尾研仁

1971年4月16日生まれ。岐阜県出身。2002年からツアープロ帯同コーチとなり、日本ツアーだけではなく、海外メジャーにも帯同。現在でも中西直人などのコーチをつとめる。

中西直人

1988年8月11日生まれ。大阪府出身。2010年にツアープレーヤーに転向し、明るいキャラクターと積極的にバーディを狙うスタイルで人気選手になった。

メリット2
ミスショットの傾向からコースマネジメントできる

「ショートアイアンやウェッジのようにロフトが大きいクラブになるほど、フェースが開いて当たったときは飛距離が落ちて、打ち出しから右方向に飛びやすい。120ヤード前後でこの傾向を知っていることでグリーンオンできる確率が高くなる」

メリット3
スコアメイクに必要なクラブ、必要ないクラブがわかる

メリット4
打つだけの練習が有意義な練習に変わる

トップトレーサー・レンジの専用アプリをダウンロードすると、クラブ別計測のデータをスマホで確認できる。上のデータは実際に計測したアマチュアのデータ。4Uと5Uの差が3ヤードしかなかった。

取材・文=野中真一
撮影=高橋淳司

取材施設=Golf Range K2(神奈川県足柄上郡)

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