食トレで変わる、その一打！ Vol.25｜［ 春からゴルフを始めたあなたへ ］ゴルフスイングのパズル ──食トレ編──

体と心を整える「たんぱく質」

6月号の特集「ゴルフスイング・真実のパズル」について、食トレからもアプローチします。今春からゴルフをスタートさせた皆様にお贈りする本号。すでに、ご愛読いただいている方には、食トレの復習としてご活用いただけますように。

さてゴルフスイングに大切なのは体幹です。体幹が安定していないと、スイング軌道がぶれたり、飛距離が伸びなかったりします。体幹を鍛えるには筋トレはもちろん、普段の生活の中で背筋を伸ばして歩くことや、正しい姿勢を意識することも大切です。普段から姿勢を正し、猫背にならないように注意することは、肩甲骨の柔軟性も養います。ゴルフスイングでは、肩甲骨を柔軟に使うことで、大きなスイング弧を描くことができると言われています。肩甲骨が硬いと、スイングが窮屈になってしまいがちです。

さらに正しい姿勢が整うと、胸が開いて前向きになり、メンタルも整います。正しい姿勢を維持するために欠かせないのが筋肉であり、栄養素としてはたんぱく質がそれを構築しています。たんぱく質はメンタルを整える神経伝達物質の材料でもあり、集中力も支えにもなります。食事だけでは不足しがちなたんぱく質は、手軽なプロテインドリンクで補いたい。プレー前後の栄養補給だけでなく、日頃のたんぱく質補助にも活用できます。たんぱく質を意識して摂る「食トレ」は普段の練習の効果アップにも貢献するのです。

また、これから夏季にかけては、とくに水分補給も欠かさずに！　喉が渇いたな…… と感じる時は、すでに体の水分が不足しており、心身ともにパフォーマンスが低下している状態です。こまめな水分補給で脱水症を防ぎましょう。

石松佑梨
いしまつゆり。管理栄養士、数々のトップアスリートたちをサポートする食トレのスペシャリスト。著書の「過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー」（かんき出版）はアスリート必携の1冊だ。