今月の顔は3年ぶりに青木 瀬令奈プロが登場です。今季、プレーヤーズ委員長を務める青木プロはコロナ禍の2020年シーズンの上半期を奔走したと言います。
青木:「新型コロナウィルスによる経験したことのないシーズンでの、プレーヤーズ委員長という立場は重責です。日本女子プロゴルフ協会と選手のパイプ役として、コロナ禍における選手たちの現況を、アンケートを取って吸い上げ、協会へフィードバックすることが大きな役目。今できることの最適は何かを模索し、実行した毎日でした」。
また有村 智恵プロ、石川 遼プロ、宮里 優作プロ、時松 隆光プロとともに独自のクラウドファウンディングを発足(8月31日で終了)。新型コロナウィルスによる試合中止によって職を失ったトーナメント運営スタッフやプロキャディへ支援する「ゴルフトーナメント業務従事者支援基金」を募りました。
青木:「困っているツアー関係者のために、“何もしない”という選択はあり得なかった。昨季のプレーヤーズ委員長の有村プロと話し合い、男女ツアーの垣根を越えて行動に起こそうと決めました。幾度のリモート会議を繰り返し、フットワークの軽い主催選手たちや協力関係者のおかげもあり無事発足。賛同をいただけた多くの支援者の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました」。
ちなみに今回の経験値は次に生かされ、将来的にはプロゴルフ界として必要な場所を援助できるチャリティ基金に繋がっていくと言います。男女ツアー選手が一体となった意義ある活動は、青木プロの人望、そして行動力が根幹を担いました。では一選手としてはどういうコロナ禍を過ごしてきたのでしょうか。
青木:「先が見えないオフの期間は、とにかくモチベーションを切らさないことを心がけました。その一環として取り組んだのがスイング改造。4段階にも及んだスイング改造は普段のシーズンではとても取り組めない新たな挑戦でした。様々な進化を体感でき、現在は3段階目がハマってキレキレ。私の生命線であるフェアウェイウッドを体の回転でフェードボールが打て、スピンコントロールができる状態にたどり着きました」。
拠点とする白水ゴルフ倶楽部ではベストスコアの63を達成、後半戦にいい感触で臨んでいけると話してくれました。待望の2勝目に期待が高まります。
青木:「いつも応援していただけるファンの皆様を、“宮崎”(最終戦リコーカップ)に連れて行きたい。今季の開催や参加条件はまだ未定ですが、とにかく頑張ります!」
最後に今号で表紙登場が4回目となった青木プロから、面白いお話をいただいた。
青木:「過去、BUZZさんの表紙に何度か出させていただいての感想ですが、その度に不思議と運気が上がるような感じがしました。2017年にヨネックスレディスで初優勝を飾った時も2回目の表紙になった直後だった。本当にいつも不思議なパワーをいただいたなというのが本音の印象。今号で表紙になったことが今シーズンへのいい縁起担ぎとなれば嬉しいですね」。
BUZZGOLFの表紙がパワースポットならぬ、パワーカバーとして不思議な力が発揮できるなら、私たちスタッフはこれ以上嬉しいことはありません。
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青木 瀬令奈(あおき せれな)、1993年2月8日生まれ、群馬県出身、マツシマホールディングス所属。
撮影=田中 宏幸、取材協力=白水ゴルフ倶楽部
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