1. HOME
  2. レッスン
  3. 久々に!基本を見つめ直そうシリーズ 第10弾「今すぐに実践したいショットマネジメント」前編
レッスン

久々に!基本を見つめ直そうシリーズ 第10弾「今すぐに実践したいショットマネジメント」前編

レッスン

なんでボールは真っ直ぐ飛ばないんだろう?

フィニッシュが取れないほどにバランスを崩してしまう
力みに原因があるんじゃない?

ガッデム竹田(59・BUZZ GOLF営業マン)は、今日のラウンドでも100を切ることができなかった。
原因はショットの乱調・・・
はたから見ても力みまくったスイングからはボールが安定して真っ直ぐ飛ぶことはなかった。
ゴルフ歴だけは一級品の35年超、このまま低迷ゴルフで終わるわけにはいかない。

今こそゴルフスイングを根本的に考え直す時が来た。


撮影=小林 司、取材協力=GTDゴルフ

ボールは叩くじゃなくて運びませんか

もうやみくもに強振するだけのゴルフはやめましょう!

「長年練習しても思うように上達しない」という笑えない悩みを抱えたアマチュアゴルファーは少なくない。
そんな難題を解決するべく、練習やスイングそのもののあり方を見つめ直す忖度のない“ど直球”な基礎レッスンをお届けします。

今号では腰から下のエリア、ビジネスゾーンで
スイングの基礎を徹底的に考え直していきます!

私に任せなさい!:講師 ジョージ武井

1965年ニューヨーク生まれ。ジョン・メイソン、J.l.Kimを師に持つプロコーチ兼クラブデザイナー。自身がデザインしたクラブでは日本ツアー賞金王など数々の実績を誇る。韓国ナショナルチーム選手のコーチング実績他、多くのプロゴルファーを輩出。現在はチームジョージとして西畑 萌香プロなど主に女子ツアーをサポート。

長年、多くのレッスンを通して、ゴルフに伸び悩むアマチュアゴルファーの皆様が陥りがちなことは「自らでゴルフを難しくしている」ということがわかってきました。
その理由の一つとしては、情報が簡単に入手できる時代にあるということ。飛距離アップという命題のもと、流行りのスイング理論を自己流で解釈するのは、あまりおすすめはできません。またスイングフォームにおいてもトッププレーヤーの様々なポジションを静的に参考にするのも、あまりよくありません。

まず認識していただきたいのは、人の体格は千差万別だということ。
男女の差はもちろん、身長も違えば、手の長さ、関節の可動域など全てが違っており、飛距離アップをイメージして大枠のスイング理論に当てはめることって、そもそも無理があるのです。

ただゴルフスイングには、全てのゴルファーに共通して同じ動作をしなければならない根幹があります。
それは『ビジネスゾーン』と言われる腰から下のエリアです。もちろん、スイング自体は体格など個々で異なって当然ですが、『ビジネスゾーン』でのクラブの動かし方はプロアマ問わず誰でも一緒。難しいことは考えず、シンプルに『ビジネスゾーン』という小さなエリアの中から、スイングそのものを作り上げていくことが、上達への1番の近道なのです。
“小は大を兼ねる”、『ビジネスゾーン』から正しいクラブフェースの使い方が会得できると、ショットコントロールというボールを意図的に運ベる素敵な感覚を得ることができるのです。

9番アイアンの「ミドル・ミドル」で
まずはボールを捕らえる感覚を覚える

大切なのはご自分の力量キャパ内で
正しくインパクトすること

プロのように豪快に飛ばしたい・・・ただ、飛ばしたいがために自分のショット技術や力量以上の取り組みをされることは、ショットバランスを崩す最たる原因になっています。
ゴルフで大切なことは自分の“ベース”を崩さずにプレーすること。自分のキャパシティの範疇でスイングしないとボールをコントロールすることなどできません。

ゴルフはむやみにボールを飛ばすことが目的ではなく、目標に向かってボールを運んでいくゲームです。スイング中には一直線にボールを飛ばしていく方向性を『ビジネスゾーン』で強く意識していたいのです。

基本練習方法としてハーフスイングが基本となります。
私はこのドリルを「ミドル・ミドル」と呼んでいますが、9番アイアンを利用してテークバック、フォローともにクラブが両肘の下に収まるように繰り返して振ります。この小さなビジネスゾーンエリアの中でインパクトにおけるタイミングやリズムを意識しながら、ボールを正しくミートすることに集中しましょう。

もし9番アイアンで135ヤード飛ばせるのであれば、「ミドル・ミドル」ではキャリー100ヤード程度になりますが、この繰り返しによってボールコントロールの基礎が養えるはずです。
またこの動きでインパクトに力感が生まれてくると、これまで振りかぶるように上げていたバックスイングの大きさが不必要だということもわかります。ボールを運ぶ感覚はコンパクトスイングなくしてはありえないのです。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。