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フルスイングが実戦力! 金谷多一郎流スポ根ルーティーンワーク

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本当に本気で振っているの?
本当にやる気、あるの?

練習場ではうまく打てるのに、コースでその力が発揮できない! という現象、アマチュアゴルファーの“あるある事”だ。
もちろんコースは練習場とは違い、打つ環境は一定であることはないがあまりにも実戦でうまくいかないとめげる。
さて、お馴染み永遠の100切りガッデム竹田の登場だ。
今日は前述の悩みをとあるプロゴルファーに相談、すると普段は紳士なプロの顔が豹変。
「本気で振っているの?」「やる気ある?」
あまりに峻烈な質問にただただ唖然のガッデムである。

スポ根ゴルフ道 提案者
金谷多一郎
かねたにたいちろう、1960年1月2日生まれ。あらゆるゴルフメディアで解説するゴルフスペシャリスト。

ガッデム竹田
万年100切り。最近は大叩きしてしまう原因を、顕著にギアや同伴者に責任転換する、いわゆる傍若無人ゴルファーの典型に育っている。

スタート前の練習場では
フルスイングで実戦準備を整えなさい!

「練習場ではナイスショットできるのに、コースだとミスばかり」。ずばり、多くのアマチュアゴルファーが抱えている悩みではないでしょうか? 答えは簡単、練習場通りのショットが本番で実現できないのは、朝の練習場で『フルスイング』できる準備を整えていないからです。

ゴルフスイングの基本は『フルスイング』にあります。大空を飛ぶ旅客機だって、飛行する前は一度エンジンを全開にし、環境に応じて出力を変えています。原理はゴルフスイングでも全く同じ。ラウンド前の練習場では、しっかりストレッチなどの準備運動をしたら、まずはドライバーを手にして、自分の『フルスイング』のMAXヘッドスピードになるまでしっかり素振りして欲しい。身体のエンジンが暖まったら、そのままショットしてみましょう。方向は気にせずに気持ちよく数球打てたら、その飛球方向からその日のショット傾向も把握できるはずです。

多くのアマチュアゴルファーは、そもそも毎ショットでボール位置が違っていたり、アドレスで身体が歪んでいるのに、スイング軌道やボールに当てることばかりを意識し過ぎる傾向にあると私は感じています。この練習の繰り返しでは、不安定なライから連続して打たなければならないコースではボールに当てることに精一杯になってしまい、ミスが頻発してしまいます。

今特集で私が提案したいのは、「練習場のように打てるだろうか?」という不安を払拭できる『フルスイング』への準備万端法です。『フルスイング』で身体を動かせることができれば、後はどんな番手でもコースの状況に合わせて『フルスイング』の強度を調整すれば良いだけ。その日のラウンドの明暗は、スタート前の練習場での『フルスイング』が左右するのです。

伝授!
フルスイング準備万端法

全てのクラブで
パフォーマンスを発揮できる
ナチュラルポジション

ラウンドで良い結果を出すためには、その日の『フルスイング』を体感しておくことが大切です。そして、『フルスイング』するためには、ボールに対してどのように構えれば良いのかを正しく理解する必要がありますが、じつはドライバーからアイアンまで、どの番手でも方法論は変わりません。両足を閉じて自然体でセットアップし、そのまま右足を広げて気持ちよくボールをつかまえてショットできる最善の位置を探してみましょう。ボール位置は踵の内側付近にセットされた状態、『フルスイング』できるナチュラルなポジションが見つかるはずです。
※注意:コース内ではライの状況により、フルスイングの力調節(コントロール)とともにボール位置は変わってきます。

セットアップの順序

まずは直立してターゲットラインと平行(肩や膝のライン)に立ち、身体の中心に沿ってクラブを下ろしてください。この状態から右足のみを広げて(右打ちの場合)スタンス幅を調整すること。ボール位置を左足踵線上にセットしておくことが大切です。アマチュアゴルファーは全体的にボール位置が中央に入り過ぎている傾向にあり、インパクト時に右足体重で身体を仰け反らせる「明治の大砲」のような不安定かつ力みを生む原因となっています。『フルスイング』はナチュラルにボールをインパクトできるポジションを一定にさせることが大切なのです。

正しくセットアップできれば、肩、骨盤、足がターゲットラインと並行になったバランスの良いアドレスが完成します。

グリップのナチュラルポジション

スタンスを閉じてボールと正対した状態から左腕を身体の横に力みなく“ぶらっと”垂らしてください。ポイントは左手の角度(被せ度合い)。クラブフェースをターゲットとスクエアにした状態で、左手の角度をそのままにグリップすること。人によってフックやウィークなど左手のナチュラルポジション(被せ度合い)は異なりますが、あなたにとって自然なクラブローテーションの肝となり、正しい『フルスイング』の条件となります。
※右手は横からソフトに添えるだけ

取材・文=田村一人 撮影=田中宏幸 取材協力=米原ゴルフ倶楽部

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