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BUZZ GOLF 2023年6月号 発行
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YouTubeチャンネル「アンダーパーゴルフ倶楽部」で、“超”ウェッジテクニックを披露するのが伊澤秀憲プロ。
グリップや構え方の様々な方程式を組み合わし、数えきれない技の引き出しを持っているエキスパートだ。
伊澤プロ曰くウェッジショットで大切なことは、
そしてもう一つ大事な要素が今回注目すること
テクニックを引き出すウェッジ性能の要はソール。
稀なケース以外、いち早く地面に接触するソール形状が、テクニックに合わなければプレーヤーが意図した弾道(高低・強弱・スピン)を打つことはできないのだ。
今号は伊澤プロが特別にウェッジの基本性能を解説、あなたのショット意図にあったソール形状が、何であるか確かめたい。
解説
伊澤秀憲プロ
いざわひでのり、1991年6月25日生まれ。石川遼プロが信頼するショートゲームテクニックを持つ。YouTubeチャンネル「アンダーパーゴルフ倶楽部」ではウェッジを中心としたレッスン、試打企画などを発信している。
ウェッジのソールパフォーマンスは様々。
あなたのショットスタイルにマッチするソールは、ショットの成功に導くのだ。
サンドウェッジを駆使したアプローチショットは、ソールと芝面(砂面)が接触したアクションが、インパクトロフトに影響を与えボールに対するエネルギーに変化を与えていることを大前提に考えるべきだ。だからこそ現在のウェッジには様々なソールバリエーションがラインナップされ、クラブメーカーは“最適”なソールタイプを選ぶことを推奨している。ではどういう基準でソールを選ぶべきか。
「打ちたいショット、そしてプレーする環境を見極め、自分のショットに有利になるウェッジ選びを推奨しています。私の場合、フェースを積極的に開きバウンス効果を自在に操作してボールを操りたいため、それが実行しやすいローバウンスのウェッジを選びます」。
ローバウンスウェッジはその名の通りバウンス効果が抑えられたウェッジだ。バウンス効果をテクニックで自在に大小をつけられる特性を持ち、様々なショットが駆使できる。一般的にローバウンスが難しいとされるのは、ソール効果が抑えめなため使い方を誤れば、“抜けやすい(ダルマ落とし)”、“刺さりやすい”というミスが起こりやすいことだ。対してハイバウンスウェッジはどうか?
「ハイバウンスウェッジだってテクニックは駆使できます。あらゆるショットにおいてバウンス効果が期待できるため、安定してフェースにボールが乗りやすい特性を生かしたショットを駆使できるのです」。
バウンス効果、すなわちソールが地面と接触することで反発する力はヘッドを推進させる力を生み、フェースにボールが乗りやすく安定したショットが期待できる。ハイバウンスウェッジがやさしいと言われるのは、ソール効果が大きくダフリに強い寛容性が高いためである。ただソールアクションが大きい分、意図してヘッドを“抜かす”ことがしづらく、ソフトなボールタッチを生みづらい。
「ソールの性格を知り、自分の打ちたいショットに有効になるソールアクションが期待できるウェッジを選べば、ミスを恐れずショートゲームの幅が広がっていくことは間違いありません」。
【特徴Ⅰ】バウンス効果が少ないなため、ボール下にフェースが潜りやすく弾道が高く上げやすい。
【特徴Ⅱ】バウンス効果に意図した強弱をつけられてボールコントロールしやすい。
ターゲットプレーヤー
▶テクニックを駆使してボールを意図通りにコントロールしたいプレーヤー
▶ヘッド入射角が緩めなショットスタイル
【特徴Ⅰ】バウンス効果が安定して働き、フェースにボールが乗せやすく、弾道が低く抑えやすい。
【特徴Ⅱ】バウンス効果が安定して期待でき、あらゆるライからの距離感が作りやすい。
ターゲットプレーヤー
▶ボールの飛び方に安定感を求めるプレーヤー
▶ボールをやや上から打ち込みたい傾向のプレーヤー
一般的にソールタイプの違いは56、58度で異なるバウンス角がラインナップされており、バウンス角10度以下をローバウンス、11度以上をハイバウンスと位置付けられる。フォーティーンRM-αの場合、真ん中に当たるミドルバウンスのMソールは伊澤プロ曰く「ロー&ハイ、どちらの要素も持っている」とバランスの良さを持つ。面白いのは新作「DJ-6」、市場の最大14度を大きく凌駕するバウンス効果がどうプレーヤーにメリットを与えるか、この後伊澤プロに解説をいただいている。
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