アスリートシャフトでナンバーワンの地位を不動にしているフジクラ「ベンタス」。なんと現在、50%に近い使用率を誇っているというから、ほぼ2人に一人が使用していることになる。観戦していると組み合わせ全選手が「ベンタス」ということも珍しくはない。
ミズノオープンの練習日を観察していると、新モデルの「26ベンタスTR」をテストしている選手たちの姿が見られた。ツアーレップの話曰く、「新しいシャフトが出たからといって、即スイッチという感じではない中、タイミングを見てテストをしてもらっています」という。使用率の高さは信頼の証だけに、新作「ベンタス」のライバルは、「ベンタス」なのである。
そんな中でも新作の性能は早くも高評価を得ている。
阿久津未来也(BLUE)、塚田よおすけ(BLACK)、岡田晃平(BLACK)、そして片岡尚之(RED)と、新作TRにスイッチ。選手たちがどんな性能を評価したのか、検証していこう。
阿久津未来也
[ 26 VENTUS TR BLUE使用 ]
「26ベンタスTR」の性能検証をお願いした、4plus FITTING LABOの吉川仁さんはこう断言する。
吉川さんはかつてシャフトメーカーに勤務し、確かな知見を持つスペシャルフィッターだ。現在は東京都内屈指のフィッティングスタジオ、4plus FITTING LABOでフィッティングの腕を振るっている。
さて「26ベンタスTR」は6月4日に追加で発売されたばかりの「ブラック」、「レッド」が今回の検証で吉川さんにとって初見となる。新作の2本、そして1月に先行で発売されている「ブルー」を試した吉川さんの印象だ。
「2022年に『TR』シリーズは、完全にアスリートをターゲットにしたシャフトで、とても剛性が高かったことが特徴。その中にも3つのカラーで巧みに性能分けされており、うまくプレーヤーが求める振り感・弾道に応えました。新作『26』を試した感想は、率直に前作の性能はそのままに振り感がマイルドになったこと。プレーヤーがしなりを感じることで、スイングにワンテンポの間が取れるので、さらにバランスが秀逸になった感じがします」。
「ベンタス」は、米国規格のモデル。もともと屈強のPGAプレーヤーたちのパフォーマンスを支えるために開発された。ワールドワイドで支持されるナンバーワンシャフトに成長し、あらゆるアスリートをサポートしてきたからこそ歩んだ王道の進化がそこにはある。
「例えばレッドは先中調子ですが、走り過ぎるわけではなく、基本的な安定挙動にわずかにつかまえてくれる雰囲気を出している。元調子のブラックは安定挙動の中に遅れてきてくれる感覚がある。アスリートの象徴であるツアープレーヤーが求める性能を熟知しているというか、この完成度こそが『ベンタス』なんだと改めて感心します。この域に達している対抗モデルはありません」。
現在、「ベンタス」を愛用するゴルファーたちは、最先端のツアーニーズが搭載されている「26ベンタスTR」をぜひ試したい。納得の振りやすさ・制御感・安定感、つまりは飛んで曲がらない性能を体感するべきだ。
先中調子の挙動通り、手元のしっかり感を感じ、先端が走ってくれる。ただ走ると言っても安定感が損なわれず、打点ブレに負けない強さがあり、安心して振っていける。ドローヒッターに打ってほしい挙動だ。
ブラック、レッドのちょうど中間にあたるバランスの取れた中元系の挙動。しなり感が素直であり、多くのゴルファーが扱いやすさを体感できる。「ベンタス」はやはりブルーから試すのが鉄則だ。
最も動かないブラックですが、マイルドになったおかげで、手元のしなりと全体のタメ感をダウンスイングからインパクトにかけて感じられ、いい意味で遅れてきてくれる。フェードヒッターと相性がいい挙動である。
4plusプロフィッター
吉川仁さん
4plus FITTING LABO
国内外主要メーカーを中心に800本以上の試打シャフトを常備。もちろん「26 VENTUS TR」の試打シャフトも完備している。確かなフィッティングでベストなスペックに導く。市ヶ谷本店(東京都新宿区)、東宝調布店(東京都調布市)と2店舗展開。
撮影=田中宏幸、高橋淳司
取材協力=ミズノオープン、4plus FITTING LABO
この記事へのコメントはありません。