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天才努力家 青木瀬令奈に学ぶ!スポ根魂!|「現役でいられる限り、いかに苦しい選択を続けられるかが勝負」【2】

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青木瀬令奈×大西翔太
ニュースイングは
上半身出力型から下半身出力型へ。

コーチとしてキャディとして長年、青木プロのパフォーマンスをサポートする大西翔太プロが今季から実践しているというニュースイングを語ってくれた。

フィジカルが
高まったからこそ
歩めた劇的進化

長く青木プロとタッグを組み、スイングに関して妥協なく“進化”を目指してこれまでも新たな取り組みを実践してきました。今オフに私が提案したのはヘッドスピードの出力法と安定性の両立の進化。斎藤トレーナーとの取り組みによってフィジカルアップできたからこそ、さらなる進化を歩むための提案でした。

これまでの青木プロはどちらかというと上半身で出力していました。オーバースイングでクラブに十分な助走距離をとってヘッドスピードを加速させていた。下半身は膝の高さを変えない意識を持ち、どちらかという上半身出力の安定感を担っていました。

踏み込み型の青木プロは斎藤トレーナーのもと、徹底的に下半身を強化。上半身もバランス良くパワーアップできたことで、私が提案したのはショートトップ。ダウンスイングで強烈に踏み込んでクラブを加速する下半身出力に進化できたことで、上半身には安定感を担わせることを課したのです。上と下、パワーと安定の関係性がこれまでと全く逆になったニュースイングが、現役最高の飛距離と精度を両立させているのです。

ショートトップは今やUSLPGAのトッププレーヤーたちが取り組む、いわば“世界基準”です。現状維持は後退と一緒だと、決して進化を止めない青木プロはフィジカルアップとともに“世界基準”のスイングに辿り着いたといっても過言ではありません。今季、まだ勝利はありませんが近いうちに6勝目を勝ち取れると、私は確信しています。

旧・上半身出力型

オーバースイングでクラブの助走距離をとってスピードアップさせていた旧・上半身出力型。膝の高さを変えないように意識し、下半身は安定感を担っていた。

新・下半身出力型
×ショートトップ

フィジカルアップによって下半身出力型に進化を遂げた青木プロには、ショートトップを提案。ダウンスイングが余計な動作がなくシンプルになったためプレーンに乗りやすく、より安定感を高められる。

LESSON
ショートトップは
しっかり胸を回転
させることが大事

ショートトップは全てのプレーヤーに安定感を実現させてパフォーマンスを有利にさせます。ポイントは手だけでトップを作らないこと。しっかり胸を回転させて、腕は胸の正面にキープすることが、いいプレーンに乗せていける条件です。

レポート=編集長G 撮影=高橋淳司
取材協力=越谷ゴルフリンクスプライベートスタジオ、
KOSHIGAYA GOLF CLUB、横浜スポーツコンプレックス

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