BUZZ GOLFに多数寄せられる問い合わせの中に「夫と練習に行っていますが、じつは練習があまり好きではなく、早々にボールを打つのは切り上げて、打席でBUZZ GOLFを見る時間を楽しみにしています」というリアルなBUZZの愉しみ方があった。
その内容をそのままインスタグラムのストーリーにアップしたところ、多くの“いいね♡”をいただいたが、そんな中に「私が練習好きにしてみます!」と力強く手を挙げてくれたのが光栄にも工藤遥加プロだった。
BUZZ GOLFは練習場で配布されるメディア、多くの読者の皆様に練習好きになってほしいのは本望である。
工藤プロは練習、トレーニングに取り組む姿をご自身のインスタにも精力的にアップ。
「練習のやり方・考え方をシンプルにしたら、結果が出ました」と今季はツインフィールズレディーストーナメントで初優勝を挙げた。
そんなプラクティスマスターが教えてくれる“練習が好きになれる方法”、工藤プロの打席に密着して実戦で活きる練習を学んだ。
解説 工藤遥加プロ
くどうはるか、1992年11月18日生まれ、
埼玉県出身、フリー。今季、ステップアップツアー「ツインフィールズレディーストーナメント」で初優勝。後半戦はレギュラーツアーで初優勝を目指して邁進中。
練習場に通ったってすぐにいい結果が出るわけではない、だからこそ練習に通う意味を確かにしたいもの。
あなたはカッコいいスイングフォームを作りに行っているのか、それとも実戦でスコアアップに貢献するスキルを身に付けにいっているのか。
練習があまり好きじゃない。その理由は恐らくそう応えるアマチュアゴルファーにとって、自分が今練習していることが正しいことであるか半信半疑だからに違いない。ラウンドで本当に結果が出るのか・・・ ただボールを消費していることも否めない。
「その気持ちは私もよくわかります。練習がスコアに繋がらない理由は、その多くの場合がスイングに対する考え方が原因な場合もあります。『綺麗なスイングができればコースでナイスショットが打てる』と思われていて、スイングづくりばかり意識してしまう。練習の目的として大切なのはボールを安定して飛ばすトレーニングであるはずなのに」。
私たちはついプロゴルファーのフォームを参考にして真似してしまいがち。今はYouTube動画などからレッスンも手軽に見れてしまうため、いつもスイングに新たな要素を取り入れてしまう。
「あまりにも間違った動きなら修正する必要がありますが、基本的にはその人の身体の動きやクセを生かした方が、ボールを飛ばすためのスイングとしては安定します。無理にスイング矯正をしてプロのスイングに近づけるより、自分本来のスイングを安定させる方がよっぽど大事。スイングのクセは“個性”であり、それを活かすことが大切です」。
個性を活かす大切さ・・・ 実は工藤プロ自身もそれに気づかされたのは、最近だという。
「私自身もいろんなYouTube動画を見漁り、流行のスイング理論を取り入れようと頑張った時期もありました。でも、情報が錯綜して混乱しますし、どれも言っていることが違います。何よりそれらが自分の身体やスイングにマッチしたものであるとは限らない。考えがまとまるどころかドツボにハマってしまった時期も過ごしました」。
ツアープレーヤーでも、間違った練習をしてしまう。ゴルファーみんな、かっこいいスイングや最新理論を目指したい気持ちは同じ。しかし、その取り組みが安易に実戦感覚に活かせることはほぼない。大切なのは何度も言うが自分にとって安定してボールを飛ばせるスイングにある。
「私がドツボから抜け出せたのは、自分のリズムやタイミングだけを意識して練習できるようになったから。ゴルフが飛躍的に安定してきました。練習場で取り組んでいるのはひたすら、『リズム・バランス・タイミング』に集中すること。そこにかっこいい理論はありませんが、練習を積んでいくと『これこそが自分のスイングなんだ』と充実を得られるように必ずなります。ゴルフは正しいことをやり続けられたプレーヤーが強いということを、読者の皆様にも理解してもらえれば嬉しいです」。
[ 実戦で活きるスイングの三拍子 ]
リズム!
バランス!
タイミング!
いつも心掛けてます!
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