1. HOME
  2. ギア
  3. PING『i525 アイアン』、メディア試打会でパフォーマンスを実感してみた
ギア

PING『i525 アイアン』、メディア試打会でパフォーマンスを実感してみた

ギア

1月25日、ピンゴルフジャパンから発表された新製品は、“操れる、飛び系”のちょいブレード「i525アイアン」(2月18日発売)だ。見た目はマッスルバックだが中空構造という、飛び系ブレードシリーズの新たなパフォーマンスはいかに。

コンベンショナルなアイアンに
慣れ親しんだゴルファーへ
最高の飛びと操作性を

 「i525アイアン」がアピールするのは、『ブレードを超えた飛びと高さ』だ。つまりグリーンを狙うアイアンショットに必要とされる弾道の高さ、そして弾道の正確性を司どる操作性がブレードアイアンで機能化されているのである。ロフト設定は29度(7I)と今やスタンダードとなるアイアンの平均ロフトの中では、“やや飛び系”となる飛距離性能が備わっていることが伺える。

高強度の極薄フェースを可能にしたマレージングC300フェースと進化した中空ヘッド構造で、最大の初速とキャリーを実現。フェースのたわみが増すアンダーカット・ソールで、アイアンに求められる高弾道を可能にし、さらにはインパクト時に発生する振動を抑制することで心地よい打感と打球音を生み出す。

 構えた時に感じる第一印象は、同ロフト帯のモデルでは随一と言えるコンパクトヘッドであることだ。7番で29度という同ロフトエリアのアイアンではセミラージヘッドのラインナップが一般的であり、実際に筆者もこのカテゴリに位置するモデルを長年愛用する。
 打ってみるとヘッド挙動はコンパクトだけに驚くほどシャープ、言い換えるとそれはプレーヤーの意思にフルに応える操作性に富んでいる何よりの証拠である。打感はマイルドで、飛んでいく弾道はまるでコンベンショナルな軟鉄鍛造アイアンを打っているかのように、やわらかな放物線を描く。弾道の高さは十分に確保されていて、コンパクトヘッドでありながら、やさしさが見事に機能化されているのが、最新中空構造技術の賜物。シャフトさえマッチングできれば多くのゴルファーが満足いく結果を期待できるだろう。

番手別のオフセット設計に、ブレードアイアン並みの操作性を誇るこだわりのヘッド形状。前作「i500アイアン」より幅広いソールと重量周辺配分された高MOIヘッドでミスにも強い。

 では「i525アイアン」はどんなゴルファーが使うとベストだろうか。メーカーや契約プロたちは“飛距離に悩んでいるゴルファー”というが、それをもう少し勝手に言及すると、単にやさしさを求めているゴルファーではないと思われる。どちらかといえばコンベンショナルなアイアンを好み、そのシャープな打ち応えに慣れ親しんだゴルファーこそが感じる飛び、操作性、そしてやさしさだと感じる。アイアンはロフト設定でモデル別機能性を大体推し量ることができるが、慣れ親しんだヘッドサイズが何よりモデル選びに大切であることを、「i525アイアン」を打つと改めて実感できることだろう。
 何はともあれ、これだけコンパクトヘッドな中に最大限の寛容性が表現された「i525アイアン」は試す価値あり。飛距離を補うロフト設定とシャープな打ち応えに馴染むことができれば、最強の武器になることは間違いない。


「i525アイアン」の詳しいスペックは
CLUB PING

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。