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基本を見つめ直そうシリーズ第11弾「パット巧者改造白書」前編

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パッティング下手を克服する
改造手術を受けさせてください・・・。

ゴルフの中で最もシンプルなショットが、グリーン上でボールを転がすパッティングだ。しかし、このパッティングが曲者。
カップ直径108㎜に、カップインさせることは決して簡単ではない。
グリーン上の傾斜を読む技術は経験で養う必要はある。だが、ストレートラインを決められないのは、今の自分のストロークのクオリティを見つめ直す必要があるのだ。

今の自分のストロークとは何か・・・・。
今回の改造手術で分かったことは、今使っているパターの性質がストロークそのものを形成していたことだ。意味もわからずに練習してもその効率は上がらない。
ミスの一つひとつに現象があり、その要素を消していくことが、パッティング巧者になるために必要不可決だ。


撮影=小林 司、田中 宏幸、aflo
取材協力=ピンゴルフジャパン
イラスト=サトウタンク

改造テーマその1
ストロークタイプに
パターヘッドの特徴が合っているのか?

カップまでの距離1メートル、ストレートライン。この距離を確実に沈めるためには、狙ったラインに正しくボールを転がす正確なインパクトが必要となるが・・・。今お使いのパターとのマッチング疑え!

[改造人]
ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリスト
藤原 雄太さん

ストロークタイプとパター特性に起こるギャップ

パターは大きく分けてゴルファーストローク軌道タイプに応じた2タイプの性質に分かれるとピンゴルフジャパン・フィッターの藤原さんは言う。

▼ストレート軌道型・・・フェースセンターに重心があるフェースバランス型ともいう。
▼アーク軌道型・・・重心がヒール寄りにあり、フェースの開閉がしやすい。

つまりゴルファーのストロークタイプとパターの重心特性がアンマッチしていることで発生する感覚的ギャップが正確なストロークの妨げとなっている場合が多いという。

藤原 パターを購入される時、“形状”が構えやすいタイプのものを選ぶことはもちろん大切ですが、その要素だけでは不十分です。パターの特性がご自分のストロークタイプにマッチするものを選ばなければなりません。

また、そもそも自分のストロークタイプではヘッド軌道を知ることも大切だ。

藤原 どんな軌道を意識してストロークされているか? 多くのアマチュアゴルファーの皆様に伺ってみると、“真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打ち出す”とほとんどの方が答えられます。ただ実際に測定するとほとんどの方が、インサイドインのアーク軌道な傾向にあります。

道具をうまく使うスポーツがゴルフ、その特性を知り、自分にとって適切であるか、検証してマッチングさせることがミスパットをなくす第一歩である。

ゴルファーのストロークには3つの軌道タイプがある

フェースの開閉度 3.5度未満[推奨]
【ストレート軌道型パター】
フェースセンターに重心があり(フェースバランス型ともいう)、フェースの開閉がしにくいストレート軌道にマッチする。主にネック長が長いタイプや、ベントネックタイプ、センターシャフトタイプだ。

フェースの開閉度 3.5〜7.5度未満[重心がヒール寄り]
【セミアーク軌道型パター】
フェースセンターよりややヒール寄りに重心があり、ストローク中にフェースの開閉ができる。主にノーマルのクランクネックタイプ。

フェースの開閉度 7.5度以上
【アーク軌道型パター】
ヒール寄りに重心があり、ストローク中にフェースの開閉がしやすいタイプ。主にショートネックタイプ。

パター特性の簡単な見分け方

ネック長が長いタイプ
⬇︎
【ストレート軌道型パター】
シャフトの延長線がフェース中心を指すタイプ。クラブを水平に保った状態で、フェースが真上を向く。

ネック長が短いタイプ
⬇︎
【アーク軌道型パター】
シャフトの延長線がヒール寄りを指すタイプ。クラブを水平に保った状態でトゥ側が傾く。

改造テーマその2
ヘッド大小のマッチングはストロークテンポにあり

昨今、メーカーから提案されるパターの形状はじつに多種多様だ。先ページで紹介したパターの重心特性のマッチングが明確になれば次は“構えやすさ”をまず優先したい。
“構えやすさ”を印象付けるのはアライメントのとりやすさ。ボールを転がしていくラインに対して垂直(フェース・トップブレード)でスクエアを意識できるもの、またはラインイメージをより色濃く際立てるもの(アライメントラインがデザイン)で、印象のいいものを選びたい。

さらにその際に知っておきたいのは、ヘッドサイズの大小のマッチングだ。

ヘッドサイズ小(ヘッド重量軽)
➡ストロークテンポが早いタイプ
ヘッドサイズ大(ヘッド重量重)
➡ストロークテンポが遅いタイプ

ご自分の心地いいテンポにマッチしたヘッドサイズを選びたい。改めて様々なヘッドサイズを試打してみると、振りやすい、振りにくいを意識できる。
パター(道具)の特性がフィーリングに及ぼす影響は大、現状のストロークに違和感があるならヘッドサイズのアンマッチにも疑問視したい。

テークバックが早い
⬇︎
ヘッドサイズが小さめ[推奨]
ヘッド重量が軽いタイプが、早いストロークテンポに順応する。

テークバックがゆったり
⬇︎
ヘッドサイズが大きめ[推奨]
ヘッド重量が重たいタイプが、ゆっくりテンポに安定性をもたらす。

ストロークタイプは様々!
ゴルファー固有のストローク軌道、テンポを大切にしたい

様々なスイングフォームがあるように、パッティングでもゴルファー固有のストローク軌道タイプやテンポがある。ツアープレーヤーたちはそのことを熟知し、自分のテンポや感性にとって有利に働いてくれるギア選びを行っている。日常で行うパッティング練習でも、自分にとってベストなパターか、アンマッチなパターかで、その練習効果は当然差が出てくるのである。

ストロークのしやすさの鍵となる形状の印象点

ラインに対してフェースを意識できるタイプ
モデル例:へプラーZB3

ラインをより強調して意識できるタイプ
モデル例:2021フェッチ

フィッティングアプリ「iPING」

ピンのフィッティングアプリ「iPING」(無料)でご自分のストロークタイプを計測できる。が、iPhoneの形状タイプが様々になり、専用クレードルが対応できないことも。ピンフィッティングが受けられるお近くの店舗で測定していただきたい。

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