BUZZ TALK Vol.134（山内 日菜子）

頑張っていればきっといいことがある・・・。
辛すぎる経験ができたから、
強烈なモチベーションにできた。

今月の顔は今季、アクサレディスゴルフトーナメントin MIYAZAKI2023でレギュラーツアー初優勝を挙げた山内日菜子プロが登場。2022年の“悲劇のクオリファイ”からのミラクル勝利までを振り返ってくれました。

——感動の優勝おめでとうございます。

山内 ありがとうございます！　今季の出場権がないまま、唯一の推薦試合で優勝できたこと、そして小学生の頃から一番プレーしてきた思い入れのあるコースで開催されるアクサレディスで初優勝できたことは、言葉では表現できないほど嬉しかったです。

——地元・宮崎で宮崎出身の選手が勝つ、現場がすごく盛り上がったことが想像できます。

山内 ギャラリー、そして関係者の皆さんは私が2022年のクオリファイに不意のペナルティで失敗したことを知っていてくれたこともあり、凄く応援してくれました。

——ペナルティとは何ですか？！

山内 私の認識不足が招いたのですが、“打てる練習器具”をキャディバッグに入れていたことが原因で、2日間でトータル8打のペナルティとなり、2023年の出場権をファーストクオリファイで失いました。ツアーの出場権が得られないということはプロゴルファーとして仕事の場を失うことになります。ただ、これ以上に辛い経験はない、と不思議と前向きになれた。これまでない強いモチベーションを持つことができ、選手としての危機感を感じながらオフシーズンに集中しました。

——そして初優勝・・・私は山内プロ以上のシンデレラストーリーを知りません。

山内 （笑）。2022年シーズンの半ば頃、よく当たると評判のゲッターズ飯田さんの占いを拝見した時に、私の2023年の運勢がとても良かったので、きっといいことがある、クオリファイで出場権は必ず獲得できるなって、変な自信があったんです。そしたら予期せぬペナルティを受け、ファーストで敗退・・・。不貞腐れず、頑張ってきたことが初優勝、そして憧れだった地元・宮﨑での最終戦リコーカップに出場できるという、最高の占い結果となって嬉しく思います。

——今シーズンも早や中盤戦、残り試合の目標を教えてください。

山内 おかげさまで、翌年の出場権を獲得するというこれまでずっと戦っていたプレッシャーのない充実したシーズンを送れています。この勢いにのって2勝目を挙げること、そして最終戦・宮崎を盛り上げて、最高の結果でシーズンを終了したいという目標に向かって頑張っていきます。

やまうちひなこ、1996年4月22日生まれ、宮崎県出身、ライク所属。
撮影＝高橋淳司 取材協力＝季美の森ゴルフ倶楽部