“B”マークがシンボルのツアーボール、ブリヂストン「TOUR B X/XS」は素晴らしいパフォーマンスを持ったボールだ。
とくに2022年モデルは日本の男女ツアーにおいて圧倒的な勝利数に貢献するとともに、多くの競技系アマチュアゴルファーに『Bチェンジ』を実現させて、ツアーボールにおけるシェア拡大を牽引してきた。
タイガーがエースボールに求める条件は大きく2つ。一つはフルショット時に想定する空中のウインドウ(ターゲットエリア)を正確に打ち抜けるもの。そしてもう一つはショートゲームにおけるスピン性能とフィーリングだ。弾道を巧みにコントロールしてスコアリングするタイガーにとって、自分の意図通りに飛ぶ、止まるパフォーマンスを実現できないボールでは戦えない。それを唯一成し得たボールが「TOUR B X/XS」だったわけだ。
「『TOUR B X/XS』はタイガー・ウッズという世界随一のフィーリングを持つプレーヤーとともにパフォーマンスを進化させてきたツアーボールです。彼が私たちに望んだのはショートゲームのフィーリングにディープさが欲しいということ。2020、2022、そして新作2024モデルと、これまでの3代においては、それを実現させる新たな開発技術を模索する日々との戦いでした」(ボール商品開発部・木村さん)。
「TOUR B X/XS」は基本性能を大きく変化させることはできない。性能に絶対的信頼を置くプレーヤーに性能的違和感を与えてしまえば、パフォーマンスに支障をきたしてしまいかねない。だからこそツアーボールの“進化”はデリケート。特性をうまく継承しつつ、さらなる進化を実現させるためには、これまでにないアイデア、そして新素材、新技術が要求されるのだ。
タイガーによる2024年モデルのファーストインプレッションはこうだ。
ブリヂストンの開発陣は
“ジーニアス”だ。
私が求めるディープ感が見事に備わっている。
「エンジニアとしてはタイガー・ウッズというナンバーワンプレーヤーに、私たちの仕事を賞賛してもらえるのは感動でしかありません。地道な研究開発の毎日が浮かばれます(笑) NEW『TOUR B X/XS』(2024)の、より精度を増したパフォーマンスにはブリヂストンとして確固たる自信がある。多くのゴルファーにその違いを感じていただけると嬉しい」(木村さん)
NEW『TOUR B X/XS』は、普段からツアーボールを愛用するプレーヤーにとって、間違いなくベンチマークにすべきプロダクトだ。タイガーが完璧と称したパフォーマンスを体感しないとボールは語れない。
TOUR B X/XS COLUMN
タイガー・ウッズ、
NEW「TOUR B X」にチェンジ
ショートゲームのディープさにこだわってきたタイガーは、ソフトフィーリングの「TOUR B XS」を絶対的エースボールとしてきたが、2021年の足の負傷から復調に向かう中、飛距離を優先してNEW「TOUR B X」にチェンジした。「ニューモデルは『X』であっても私が違和感を感じないディープさが備わっている」(タイガー)。いかにニューモデルが盤石であるか、タイガーのコメントから計り知ることができる。
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