超孤独のヘナごる飯 第6食｜ヘナごる!? ゴルフ珍道中記 2nd SEASON

真夏日が続いた7月最後の週。
夏ゴルフに行ったヘナごるさんは、暑さで集中力を失い、1ホールの自己最多スコア『15』を叩いてしまった。
その後に向かったのは──。

スパイス料理専門店
KHAO PIO
（カオピオ）

『15』の夜は
渋谷のインドカレーと
尾崎豊で泣け。

当日の最高気温は38度。早朝プレーだったが、10時を過ぎると強烈な陽射しで頭もボォーとしてきた。そして17番パー5、ドライバーで2連続OB、アイアンでは夏ラフでロスト、アプローチはバンカー、そして4パット。自己最多スコア15に仕上がった。

「もうダメだ。『15』はヒドイよ。尾崎豊じゃないんだから」（ヘナごる）
「それ誰ですか？」（会社の後輩S）
「えっ!? 　尾崎知らないの！　これがZ世代か。せっかくだから尾崎豊の聖地に行ってみるか」（ヘナごる）

と、2人が向かったのは渋谷クロスタワーにつながる歩道橋。ここは尾崎豊が学校の帰り道に夕陽を眺めていた場所で、記念碑が残されていた。
「なんかカッコイイ人ですね」（後輩S）
「尾崎の良さがわかるの!?　せっかくだから食事でも行こうか」（ヘナごる）

2人は目の前の渋谷クロスタワーへ、夏でも食欲が湧いてくるスパイス系インドカレーの香りが漂ってきた。お店の名前は「KHAO PIO（カオピオ）」。種類の豊富なランチセットや、インドの国民食ビリヤニが人気らしい。優柔不断なヘナごるさんは、選べるカレーに悩みに悩み、ランチのスペシャルセットをオーダー。

「甘口のバターチキンカレー最高！　ナンも窯で焼きたてモチモチで止まらないよ」（ヘナごる）
「日本人向けにカレーと唐揚げのセットがあるのもいいですね」（後輩S）
「タンドリーチキンとシークケバブはインドカレーと相性抜群！ さすが本場の組み合わせ」（へなゴル）

続いてビリヤニをパクつくと、

「インドの炊き込みご飯らしいけど、絶品チャーハンのインド版って感じ」（ヘナごる）
「スパイシー感より爽快感ですね。これはハマりますね」（後輩S）
「スコアのせいか、尾崎豊のせいか、カレーを食べながら泣きそうになったよ」（ヘナごる）

最後は甘いマンゴーラッシーを飲みながら尾崎豊の話で盛り上がった2人。夏ゴルフで疲れた体にスパイスカレーは絶品。スコアの傷は尾崎豊が癒してくれる!?

スペシャルセットは2種類のカレー（バターチキンとエビカレー）、ナン、ライス、タンドリーチキン、シークケバブがついたメニュー。ビリヤニはインドの国民食で、世界3大炊き込みご飯の一つ。

しっかり味がついたタンドリーチキンと、甘いマンゴーラッシーの組み合わせは夏に最高！

店内はアジアンテイストのオシャレな雰囲気。頭の中で尾崎豊が流れていたヘナごるさんは大叩きした怒りを忘れて、悟りの境地!?

尾崎豊の記念碑の前で、青山学院高等部時代の尾崎豊が見ていた景色を見て黄昏れる“白Tシャツ”のヘナごるさん。