短期集中連載 『Grip Feel is everything!』

ゴルフクラブを“握る”部分、グリップのフィーリングって凄く重要です。
そんな当たり前な大切さ・・・皆さんは正しくこだわっていますか。

Grip Lesson3
コードグリップは
プロ、上級者向け？
その常識は古い！

Lesson!
ゴムに糸が練り込み
グリップ力を上げる
コードグリップ

ラバーグリップ（ゴムのみで成型）がオーソドックスに使用される現代ゴルフギアにおいて、あまり多く見かけることはなくなりましたが、ゴム素材に白い糸が練り込まれたタイプのグリップを『コードグリップ』といいます。その特徴は表面の糸パターンによりグリップ力が向上できることです。ではなぜ、そんな優秀なコードグリップがラバーグリップよりも特殊な存在になっているのかというと、その糸によって表面硬度が高くなるため、つまりフィーリングとしてグリップ感が硬くなることにあります。その特性から主にインパクトのグリップテンションが強いハードヒッター向けとされ、PGAツアーに代表されるトップ選手たちの多くはコードグリップを使用しています。対してラバーグリップの特徴はソフトなこと。握力が一般的なアマチュアゴルファーにとっては、その吸い付くようなフィーリングがグリップ力として貢献するのです。

ただこれらは従来までの常識話。クラブやシャフト同様に進化するグリップにおいては、コードグリップの優れたグリップ力を生かしながら、私たちアマチュアゴルファーにもベストなパフォーマンスを発揮するモデルがラインナップされているのです。

Lesson!
目的用途に応じた
コードグリップの
最新ラインナップ

技術開発の進化は様々なゴルファーの用途に応じたラインナップを可能にしています。例えばラムキングリップの場合、コード入りモデルだけで4つのタイプがあります。その機能性を一見で判断できるのは、表面の糸の使われ方。糸の量や場所などでグリップのフィーリングは大きく異なり、十分にやわらかさをイメージでき、それらがトッププレーヤーだけのものではないことが理解できるはずです。

このコーナーであえて一般アマチュアゴルファーに推奨したいのはソフトな高機能素材GENESISに糸を適量で配合させた「クロスライン360 GENESISフルコード」というモデルです。ラバーグリップにも負けないソフトなフィーリングながら芯のある握り感が良質なグリッププレッシャーに導いてくれるはずです。手に汗をかきやすく滑りやすいと感じているゴルファーはお試しください。

コードグリップは雨天など天候に左右されずグリップ力を発揮しやすいグリップです。“コードグリップ＝ハードヒッター向け”という常識はもう過去のもの。これからグリップ交換の際はコードグリップも検討のラインナップにぜひ加えてください。

ラムキンの多種多様な
コードグリップ

コード入りグリップの定番
クロスラインフルコード
➡明確なフィードバックを求めるプロ・アスリート

振動吸収、ねじれ制御、水分吸収の3層構造の機能グリップ
Utx
➡ソフトさを求める中上級者

ソフトな素材GENESIS採用でラバー並みのフィーリング
クロスライン360GENESISフルコード
➡滑りやすい全プレーヤー

下部はラバーでソフトフィーリング、上部はコード入りでしっかり
STハイブリット
➡パフォーマンスに敏感な全プレーヤー

基礎知識

LAMKIN GRIP
1925年創業の老舗グリップブランド。代表モデル「クロスライン」は多くのツアープレーヤーがこよなく愛し、数々の勝利に貢献してきた。昨今は多くのメーカーがOEMグリップとして「ラムキン」を採用。代表的なメーカーはテーラーメイド、ヤマハ、マジェスティ、PXG、ミズノ（グローバルモデル）など。お使いのゴルファーは今一度、そのグリップ力を意識して体感してほしい。