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ガッテン! 意味がわかると自信に繋がるゴルフクラブの真価な話(前)

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飛びの機能用語で
低重心・深重心がもてはやされるの
ナゼ?

クラブ設計においての基本はロフト角に応じたボールの上げやすさをターゲットプレーヤーに対して最適にすること、その基本がわかれば飛びの象徴とされる用語、低重心・深重心の真価がわかってくる。

インパクトロフトを
左右する重心深度

14本のクラブで最も飛距離性能が重視されるドライバー。そのドライバーの機能を象徴する用語として反発力、反発エリアの拡大などが目立つが、それらはボール初速を上げることであると容易に想像はできる。そして同様によく使われる用語が低重心・そして深重心だ。機能がいまいちリンクしないゴルファーは決して少なくはないはずだ。

「まずドライバーで深重心設計とする最大の恩恵はインパクトロフトを増やせることにあります。例えば同じ10・5度であってもモデルが異なれば、ボールの上がりやすさが異なるのは、重心深度が深い・浅いと異なる特性であることが理由です」(松吉氏)

つまり深重心という言葉をよく見かけるのは、ボールが上がりやすい=やさしさ、を想起させる機能用語として重宝されているのである。

「三次元上(空間上)の重心設計では深く低く設計することで、フェース面上では芯に近い位置に重心を近づけていくことが可能になります。ドライバーにおいて低重心と深重心は分離できない要素だと言えます」(松吉氏)

簡単に覚えたいのは、深重心ヘッドはボールの上がりやすさを補助してくれる機能であるのに対し、浅重心ヘッドはロフト角なりに素直な特性を発揮できる機能を持っていることだ。

「インパクトロフトが大きくなる深重心モデルはスピン量も得られやすくボールが上がりやすい。インパクトロフトを抑えられる浅重心モデルはスピン量も抑えられて弾道高さを抑えられる。プレーヤーはご自分のヘッドスピードやスイングタイプによって最適な重心深さを持つモデルを選ぶことで最大飛距離が得られます」(松吉氏)

フェアウェイウッドを
選ぶ際の注意

飛距離性能に優れたフェアウェイウッドは浅重心設計で低スピン弾道が打てるアスリートをターゲットとした特性がある。ただし、そういった性能を打ちこなすにはヘッドスピードを必要とする。ティアップした状態では打ちこなせるが、地面からボールを上げられない・・・という状態になりかねないので注意。ご自分のヘッドスピードに適した地面からでもボールを上げていける最適な重心性能のモデルを選ぶようにしたい。

アイアンの
深重心・低重心

ステルスHD
深重心・低重心に特化された中空構造アイアンは、インパクトでボール下にヘッドが入って行きやすく高弾道がとても打ちやすい性能があり、ヘッドスピードが一般的なプレーヤーや、飛距離や弾道の高さに不安があるプレーヤーなどに、最大の恩恵をもたらします。

P・770
ヘッドスピードが速いアスリートにとっては、過度な低重心・深重心は弾道が高くなりすぎてしまい、逆にコントロール性を損なわせてしまいます。アスリートプレーヤーはいわゆるシャープな形状を選び、ご自分のパワーでボールを上げてコントロールできるモデルを選ばれているはずです。

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