Q ヘッドスピードが一般アマチュアと同等(約38〜43m/s)にある日本女子ツアーにおいて、アイアンシャフトの重量帯を教えてください。
A 80g、90g台が圧倒的に多いです。ちなみにTポイント×ENEOSゴルフトーナメントを制した青木瀬令奈選手は軽量70g台の「750GH」、パワーヒッターの渡邉彩香選手は女子ツアーでは重量級に当たる100g台「MODUS3 TOUR105」を使用しています。
Q 体力的に女子ツアーの平均と一般アマチュアが同じならば、アイアンシャフトの重量帯は参考になりますね。
A はい、凄く参考になると思います。選手たちの使用セッティングで目安となるのはドライバーのシャフトにおいて50g台のシャフトを使用している選手は80g台、60g台を使用している選手は90g台という流れが一般的です。
Q モデルはどんなシャフトが人気でしょうか。
A 「850neo」、「950neo」の使用選手が徐々に増えてきています。
Q それは何故ですか?
A 女子ツアーの平均ヘッドスピードの選手たちが選ぶアイアンは、いわゆるちょい飛び系にあり、7番アイアンでロフト角30度が平均的になってきました。またインパクト時のヘッドの抜けの良さを機能化するために、ソールのバウンス角がしっかりあるモデルが増えてきたため、インパクトロフトはよりストロングに入りがち。そんな傾向にある中、日本シャフトではいち早く高弾道を促す「neo」シリーズをツアーにローンチして、これから必要となるシャフトパフォーマンスを選手とメーカーに認識していただいてきました。
Q 今季から契約選手となった藤田さいき選手は「950neo」を使用されていますね。
A はい。彼女の場合はドライバーシャフト「レジオフォーミュラMB +」との振り心地のマッチングを実現したことで、昨シーズンにはキャリアハイの成績をサポートできました。「850neo」は佐久間朱莉選手が使用していますが、今季Tポイント×ENEOSで3位タイなど堅実な成績で調子の良さが伺えます。
Q 改めて、アイアンシャフト選びで大切なことは何ですか?
A 第一にはドライバーからの重量フローにおける最適な重量を選ぶことです。急に重くなったり、軽くなったりするのは推奨できません。またヘッドとの相性も気をつけるべきです。アイアンヘッドの飛距離性能(ロフト角)を考慮した上で、最適な打ち出し角、高弾道をサポートできるシャフトを選ぶことが大切です。
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