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BUZZ GOLF 2021年10月号 発行
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2019年のゴルフルール改正によって正式に使用が認められた距離計。
その存在はゴルフクラブ同様、コースを攻めるためにルールが認めたスコアリングギアであり、今やプロトーナメントでも選手やキャディが
狙うべき距離を計測するシーンは当たり前になっている。
今、GPS距離計が大きな進化を遂げているのをご存知か。
かつてGPS距離計はその精度の不安さやグリーンで定点でしか距離表示できない機能などカジュアルマシンのレッテルを貼られ続けてきた。
それら機能的懸念材料を一つひとつクリアして機能を高めてきたのが「イーグルビジョン」。
今やプロキャディも認め使用するほどの高精度な距離表示を誇る。
そしてレーザー距離計使用者に一番懸念されてきたピンポジションまでの測定をも可能にし、新時代の距離計スタイルの幕を開けている。
GPS距離計の市場を牽引するのが朝日ゴルフ「イーグルビジョン」。
国内メーカーならではの独特なアプローチ、ゴルフを知り尽くした会社のゴルファー目線の開発力に距離計マイスター・くわっきーが切り込む。
解説・執筆/
くわっきーことGEW距離計マイスター
桑木野洋二
ゴルフ産業専門誌「GEW」で距離計インプレッション連載コーナーを持つ。かつてはゴルフメーカーなどでマーケティングを担当、ゴルフギアに精通する。
距離計測器は、大きく2種類に分けられる。レーザー光線を目標物に照射して跳ね返りの時間から距離を計測する「レーザー距離計」。一方、カーナビのように自分のいる位置をGPS衛星で感知し、目標までの距離や状況が知れる「GPS距離計」。異なる2タイプの距離計には、それぞれの良さと足りなさがあり、それを補完するために双方2台を持つ「距離計の二刀流」ゴルファーを昨今はよく見かける。ラウンド中は腕時計型の「GPS距離計」をベースに、気になるロケーションを「レーザー距離計」で測る。完璧に事前情報をインプットしてショットに臨みたい・・・つまりラウンドのベースとしては「GPS距離計」から得られる情報で十分だけど、欲しい正確な情報には物足りないという不安の表れとも言える。
そんな「GPS距離計」の懸念材料の壁を打破するのが、朝日ゴルフ「イーグルビジョン」の独自機能『ピンポジ君』。関西(神戸)メーカーらしいネーミングだが、実に的を射ている機能だ。一般的に「GPS距離計」は、グリーンのフロントエッジとグリーンセンターの2点までの距離を表示できるが、『ピンポジ君』対応コースの「イーグルビジョン」ならば、この2点に加えて、ピンとバックエッジまでの距離を知ることができるのだ。つまり「レーザー距離計」でピンフラッグを狙って距離を測る手間は省かれ、よりPlay Fastかつシンプルにマネジメントに専念できるのである。
ただゴルフ場のカップ位置は日々変わるのに、その状況に対応できるのかという疑問を抱くのは当然だが安心してほしい。「イーグルビジョン」とスマホアプリ「EV PRO」を連動させてラウンド当日のピン位置を反映できるのはもちろん、一部対応コースではフロントやマスター室でその日のデータ更新も可能だ。そしてさらに進化しているのはその全ての手間を省いた『ピンポジスポット』がコースに設置され始めたことだ。クラブハウス内の所定エリアに近寄るだけでBluetooth機能を通じて自動的にピンポジを受信できるのである。ピンポジを更新する“わざわざな手間”がなくなるため、より使い勝手の快適を提供するのである。
この秋、「イーグルビジョン」はハンディ型の「EZ Plus4」と腕時計型の「Watch6」の2機種が発売開始。ともにBluetooth内蔵で『ピンポジ君』との連携がスムーズだ。GPS距離計において正確なピンポジションが把握できると、必ずコースマネージメントが進化し、プレーの質そのものが向上できる。ゴルフの奥深さに触れ、ますますゴルフが楽しくできるのが「イーグルビジョン」であり、発売元の朝日ゴルフは新時代のGPS距離計スタイルを提供するために『ピンポジ君』『ピンポジスポット』を拡大中、インフラ整備に邁進しているのだ。
Bluetooth内蔵機種ならピンポジスポットに入るだけで・・・プレー当日のピンポジ受信完了!
取材協力をいただいた平川カントリークラブでは「ピンポジスポット」をコースへの入り口・マスター室付近に設置。「イーグルビジョン」ユーザーはプレーの前にお立ち寄りいただきたい。
「ピンポジ君」対応外コースは…
「ピンポジ君」は日本中の全ゴルフコースを網羅していないが、スマホアプリの「EV PRO」による手入力でピン位置設定が可能。カートにある当日のピン位置の情報シートを参考に手入力すると、わずか2,3分で完了するピン位置を設定できる。実際にやってみると本当に簡単、距離計の二刀流はもはや要らない。
プロゴルファーやツアーキャディたちの御用達、といえばレーザー距離計がお馴染みであったが今季は「GPS距離計」を活用するツアーキャディが増えている。
ツアーが認めた「イーグルビジョン」の精度、そして実戦力をトップキャディの清水重憲さんが語る。
清水重憲さん
ツアー39勝を誇る
トップキャディ。
日本女子ツアーでは今季から距離計の使用をルールで許され、多くのツアーキャディが「イーグルビジョン」を採用し、選手のコース攻略に貢献してきました。かねてから私はGPS距離計の可能性に注目していましたが精度を疑っていた部分もあったのは確か。ですが「イーグルビジョン」をテストすると、レーザー距離計の測距結果とほぼ誤差ないほど精度が段違いにアップしていることに驚きました。ツアーキャディが採用する機種はハンディタイプ「イーグルビジョン ネクスト2」。ホールロケーションはもちろんグリーンの形状も細部まで把握できるため、今では欠かせないツールになっています。
「イーグルビジョン」は『ピンポジ君』や『ピンポジスポット』など、さらにプレーヤーファーストの付加価値が拡大されています。ツアー会場でそれらが採用になる未来があれば、私たちが長年愛用してきたTYB(ヤーデージブック)もいらなくなる。それほど情報が確かです。市場ではウォッチ型が人気ですが、ぜひハンディタイプにもトライいただきたい。今まで知ることができなかった情報を知れることが、いかにコース攻略に有利であるか、すぐに体感できるはずです。
試合ではティイングエリアが変わるため、狙うべきティショットのエリアが動きます。イレギュラーな場合では「イーグルビジョン」が大活躍。瞬時にハザードまでの確かな距離を表示し、狙うべきエリアを明確にします。
狙うべき場所が確認できないドッグレッグホールなどは、レーザー距離計での照射はできず歩測に時間がかかったりしますが、ホールロケーション上を自位置から同心円で距離表示できる「イーグルビジョン」は狙うエリアまでの距離がすぐに把握できます。
狙うべき場所が確認できないドッグレッグホールなどは、レーザー距離計での照射はできず歩測に時間がかかったりしますが、ホールロケーション上を自位置から同心円で距離表示できる「イーグルビジョン」は狙うエリアまでの距離がすぐに把握できます。
その日のピンポジデータをアップロードすれば、グリーン上のピン位置に対して手前、奥、両サイドのエッジまでのスペース(距離)がわかります。ショット位置に対してスクエアな情報を表示できるのも強みです。
イーグルビジョンの表示精度
「イーグルビジョン」の表示精度はGPS衛星や補完衛星の精度だけでなく、表示される地図の正確さが支えている。長年、日本のビジネス地図を支えてきたゼンリンと連携する「イーグルビジョン」は、その精緻な地図上に、みちびき、グロナス、ガリレオという3つのGPSから得られる正確な位置情報を表示できるのが強みだ(距離計マイスター)
問い合わせ/朝日ゴルフ株式会社 TEL0120-83-1196
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