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志度カントリークラブの秘策、グリーン改修工事に新技術の排水システムを導入!

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オープン60周年を迎えた志度カントリークラブは、この年に未来へ理想のコース管理の橋渡しをすべく、新排水技術「ドレインベルト」の導入を決行する。

取材協力
志度カントリークラブ
瀬戸内海沿いの自然地形が生かされたシーサイドコース。小豆島を眼下に淡路島、屋島・五剣山が一望できるその景観の美しさは万人に感動を与える。海に向かって豪快に放つロケーションは志度CCならでは、個性溢れる27ホールを楽しんでいただきたい。

目詰まりによる
排水劣化を生まない
圧倒的な排水機能

春のゴルフシーズンを迎え、ゴルフ場は活況を迎えているが、多くのコース管理課はこれから訪れる雨季(梅雨から夏季)に向けて、コンディション対策を講じていることを知ってほしい。香川県の志度カントリークラブはバンカーやラフなど水溜りになるエリアにおいて、新排水技術「ドレインベルト」の導入を決行する。

「四国ではトーナメントコースがバンカーで『ドレインベルト』をテストし、課題だった水溜りが消えた! とその圧倒的な排水機能を聞いていた。志度CCでも例年発生する修理地エリアの改修の際にその新技術をぜひ導入したかった」とコース管理課の渡邊伊知郎さんは話す。

瀬戸内海沿いに位置する志度CCは、比較的雨が少ないエリアではある。しかし台風や予期せぬ線状降水帯など短時間で100ミリ超の大雨はあり、課題のバンカー、ラフエリアには水溜りが必ず出来て修理地扱いとなる。また志度CCでは例年実施しているグリーンの改修工事の排水工事が課題だった。

「夏場にかけて水捌けが悪いグリーンは、翌日の照り込みで根腐れの原因そのものになり、いわゆる“芝が焼ける”状態になる。『ドレインベルト』の表面張力・毛細管現象現象を利用した面で集水機能はグリーンにこそ利用価値があると、明らかな勝算がありました」。

志度CCでは先だって中コース2番のグリーンの改修工事に「ドレインベルト」を導入し、3月末に施工が終了。グリーンとしては日本全国で初の実績になった。

「従来の暗渠排水技術では、目詰まりによる経年劣化が必ず発生し、長期間でその機能が期待できない。しかしその都度、改修工事を実施することは施工時間、そして人員確保などコースの負担があまりにも大きい。もちろん『ドレインベルト』も一生もんではないにしろ、それに等しいパフォーマンスはあると思います。また、これからバンカーやラフなどの修理地の改善も十分に期待できる。私たちは『ドレインベルト』が、未来のコース管理への橋渡しになる新排水技術だと確信を持っています」。

「ドレインベルト」は日本全国のゴルフ場にて導入実績を拡大中。新時代の暗渠排水機能が、明日の最高のコンディションに貢献しているのだ。

取材に応えてくれたのは
志度カントリークラブコース管理課
渡邊伊知郎さん

志度カントリークラブは中コース2番グリーンの改修工事にて「ドレインベルト」を初導入。全国的にもグリーンへの施工実績は初めてとなった。

施工方法は約2メートルピッチで「ドレインベルト」を敷き、元となる排水管にベルトを繋げるだけ。「従来の暗渠排水は約60〜70センチも深く掘って砕石で埋め戻す工程に長時間を費やしたが、『ドレインベルト』は明らかな施工時間の短縮が可能になる」(志度CC・渡邊さん)

[ 主な工事内容 ]
工事の主な内容は排水管に
ドレインベルトを繋げるだけでOK

ドレインベルトは幅20cm、厚さ2mmの軽量ゴム板状(素材:軟質ポリ塩化ビニール)の土木排水材。かぎ穴状の小さな切れ込みに表面張力と毛細管現象により集水し、サイフォン現象(高い位置から低い位置に液体が流れる)を利用した暗渠排水工法。水のみの排水が可能で目詰まりを生じさせない。


問い合わせ/営業推進部 TEL.03-5405-6020
TEL.090-3316-4345 担当 本間
Mail:fsk.drain_belt@furukawaelectric.com―商品説明―

撮影=田中宏幸

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