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“知らない”が一番損をする! 脱出を簡単にさせる バンカーショットのメカニズム(後)

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あなたのウェッジショットに
有効に働くバウンス効果を選ぼう。

ローバウンスはロフトなり、
ハイバウンスはロフト+の
距離感を発揮できる

あくまでバンカーショットをやさしく脱出したい、という視点でウェッジ選びをするなら、ロフト角は56度を、そして砂の抵抗を受けてヘッドの抜けを促進させるバウンス角は、ハイバウンス(目安12度以上)のものを選びたい。

「バウンス効果が大きければ、ロフトが立っていく効果も生んでくれてボールをやさしく飛ばしやすい。扱いやすさと距離の出しやすさのバランスがいい56度と組み合わせは、バンカーショットにとても有効的です」。

しかし平均スコアがアップしていけば、自ずとウェッジショットの熟練度もアップしてくる。ゴルファーにとっては、フェースをスクエアに使ったり、あるいは開いたり、打ち方のアレンジや心地よい弾道の飛び方、距離感は変わってくる。

「ウェッジ選びのアドバイスの多くはミスをカバーしてくれるものを選びたい、というものが多いですが、エンジニアの立場としては、打ちたいショットや球質、ボールの操作感、フェースの開閉などのショットスタイルに応じた目的でベストを選んでいただきたいのです」。

ソール特性としてハイバウンスはやさしくボールを運べる、というのは一般的に常識だ。だが一見難しいとされがちなローバウンス(10度以下目安)であってもフェースを開くことでバウンスは強調できるし、やわらかいボールタッチには有効的に働く。サンドウェッジのパフォーマンスはロフト角&ソール効果のメカニズムを理解し、それを加味した上でどうボールにエネルギーを与えるかを感覚的に知り、ウェッジテクニックを磨いていく必要があるのだ。

エンジニアの視点

バンカーショットの脱出ができるようになると、さらなるステップアップは距離感のコントロールが必要となる。
全ては自分が打ちたいと思う球質やショットスタイルを加味し、ベストなロフト角、そしてソールを選びたい。

ハイバウンスソール(目安12度以上)

フェースをスクエアにセットしてもバウンス角が十分に砂にコンタクトできる性能があり、ボールをやさしく飛ばせる性能に優れる。

フェースを開くことで、さらにバウンス効果を強調できる。開いたフェースに強烈なバウンス効果(エネルギー)を与えるため、スピンショットにも有効的。

ローバウンスソール(目安10度以下)

フェースをスクエアにセットすればバウンス角が抑えられるため、ボールを飛ばすためにシビアなコンタクトが要求される。

フェースを開くことバウンス効果が強調できる。ボールをやさしく飛ばすというよりも、ボールをやわらかく飛ばす、ボールをあえて飛ばさない操作感に優れる。

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