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渋野プロ活躍の裏には「地味ドリル」あり?青木 翔コーチが語る「継続性」の話。

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“笑顔”を構築する「継続性」

2019年の日本のゴルフ界は「しぶこ」こと渋野日向子フィーバーに沸いていた。全英女子オープン制覇、そして日本女子ツアーで4勝、最終戦まで賞金女王争いを展開して、ゴルフファンを最大級に魅了してくれた。BUZZ GOLFでは9月号に表紙撮影にご協力をいただき、12月号では渋野プロの専属コーチである青木翔プロにレッスン取材を敢行。

その12月号取材で得た答えは、さまざまな快挙の裏側にある「継続性」だった。


写真=小林司

「私が彼女に課せたのは、改めて基礎動作の反復。」

―― 練習される時、左手でお腹を押さえ、右手片手打ちアプローチをされていますが、どんな意識を持たれていますか?

渋野プロ:あの動きは手打ちにならないための確認作業ですね。練習前や練習を終える時間帯で必ず意識的におこなっています。
左手でお腹を押さえているのは体幹を強く意識させたいから。常にクラブは体の正面にあるように意識しています。

青木コーチ弁:しぶこが私のところにやってきたのは2年前。1度めのプロテストを失敗した後でした。
私が彼女に課せたのは、改めて基礎動作の反復。つまりアマチュアゴルファーにレッスンする内容と同じ内容を徹底的に行いました。

彼女がツアー会場のレンジでおこなっている「片手アプローチ」は、そのときからずっと変わらず継続してきた基礎動作の反復そのものなんです。

「本当に大切な技術向上に関するレッスンの中身は基礎練習の継続であり、なかなか地味で絵になりにくいんですよね(笑)」

「本当に大切な技術向上に関するレッスンの中身は基礎練習の継続であり、なかなか地味で絵になりにくいんですよね(笑)」とレッスン取材時の青木コーチのぶっちゃけ弁である。

ゴルフというスポーツはどんなフォームであれ、結果的にインパクトでクラブフェースをスクエアにアジャストできれば、まっすぐボールを飛ばせる性質を持つだけに、間違った動きを自動的に反復練習してしまいがちなことは間違いない。
それがいい意味でも悪い意味でも癖を作り出してしまう原因でもある。

青木コーチは現代型ギアの特性を活かせられる、ゴルフのスイングフォームに必要なドリルを思考し尽くし、プロ、アマチュア問わず生徒にはそれを徹底させている。渋野プロもそのひとりであり、青木コーチ曰く「継続の天才」である。

普段から練習場ではドライバーを飛ばすことに快感を得ている多くのゴルファーには、この地味練は退屈で苦痛。しかし、あの数々の快挙を生み出した渋野プロの活躍の裏側には地味なドリルの「継続性」が構築していることを知っていていただきたい。

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