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コース管理、それは排水との戦い。|良質なプレー環境を追求するゴルフ場のドキュメント

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ゴルファーにとって雨天は残念でならないが、例え大雨が降ったとしても私たちのゴルフプレー自体に支障をきたさないのはゴルフ場の排水環境が整っているからに他ならない。
しかしそれは全てにおいて完璧ではない、ということを知って欲しい。
来場するゴルファーに最高のプレー環境を整えるために、ゴルフ場は日々、排水と戦っているのだ。

年間3000ミリ超という雨天で
都度発生する“幻の池”を阻止できる
新技術の排水システム

今回訪れたのは富士山の麓に位置する静岡県東部エリアの2コース。
年間雨量3000ミリ超という気象条件を打破するために新排水技術「ドレインベルト」を導入した。

施工時間、排水技術…
コストパフォーマンスを
確実に生み出す

「雨が降ると必ず幻の池ができてしまう。その都度水溜りを改善し、良質な状態を保つためにはいつも最適な方法を検討している」と語るのは朝霧カントリークラブの秋山忠支配人だ。今回訪れた朝霧CC、そして太平洋クラブ御殿場コースが位置する静岡県東部エリアは、年間雨量3000ミリをコンスタントに超える地域であり、台風や線状降水帯などを含めるとその量には到底収まらず、常に適切な排水対策を講じているという。「ただ、ホール毎の形状上、どうしても排水が弱いエリアがあり、秋の男子ツアートーナメント開催に向けていつも懸念材料となっている」と太平洋C御殿場C・チーフグリーンキーパーの阿佐比一さん。今回訪れた2コースが共通して導入したという新排水技術が古河産業の「ドレインベルト」だ。

「ドレインベルト」の排水原理はサイフォン現象にある。厚さ2ミリの塩化ビニールシートの小さな切れ込みから表面張力で水を持ち上げ毛細管を通して排水させる仕組みで、目詰まりを生じさせないため効率いい排水と経年劣化のしにくさが期待できるのである。

「いい排水結果が出ているのは明らか。これからはより効果的な排水に導く施工方法を検討して、他の箇所にも導入を考えていきたい」(太平洋C御殿場C)

「検証導入した2つのバンカーでの結果は良好。将来的には資材を調達し、必要箇所にコース管理だけで施工ができるよう検証を進めたい」(朝霧CC)

「ドレインベルト」は現在日本全国約50のゴルフ場が導入。水溜りが発生するフェアウェイやバンカー、ラフ(法尻)にて試験施工を行い、良好な排水結果が出ている。雨天であっても最高のコンディションをご提供したい、「ドレインベルト」はそんなゴルフ場の思いに最高のコストパフォーマンスで応える、ゴルフ場運営の未来を支える新排水技術として今注目されている。

ドレインベルトの排水検証は確かな結果が出た、
次段階はより効果的な排水を実現できる施工方法を導き出したい
[ 太平洋クラブ御殿場コース ]
静岡県御殿場市

当コースの10番ホール、ちょうどドライバーショットのランディングエリアにあるフェアウェイは、左サイドの斜面などどうしても水が流れ込みやすく、とくに秋のトーナメント開催に向けて常に懸念していました。今回、「ドレインベルト」という新技術には私たちも期待し、すぐにそのエリアで検証。実際、排水機能は素晴らしく水溜りは見事に解消されました。ただ、“排水に優れる”というのはある意味、諸刃の剣。乾きが良すぎれば芝にはよくありません。「ドレインベルト」はこの先、検証を重ねて、より効果的な排水に導く施工方法を導き出し、次回は3番ホールのフェアウェイに導入したいと前向きに検討しています。

「先日1日500ミリもの雨が降りましたが、排水は完璧だった」とドレインベルトを評価するチーフグリーンキーパー・阿佐比一さん。

太平洋クラブ御殿場コースでは10番ホール、右フェアウェイバンカーを囲むように「ドレインベルト」を導入した。

熟練工の人員不足であっても
最高クオリティの排水効果を維持・実現できる
ドレインベルト
[ 朝霧カントリークラブ ] 静岡県富士宮市

朝霧CCはとくにバンカーの水捌けが悪く、雨天の際は都度発生してしまう幻の池の水を抜くためにポンプを活用、そして流失した砂を補充するという相当なコストを要してしまっていました。改善策を考えていたときに「ドレインベルト」の存在を知り、すぐに検証。最初は半信半疑でしたが、検証した2箇所のバンカーの水捌けが見事に改善され、その排水効果に驚きました。当コースは練習場が充実し、合宿施設として活用いただけますが、多くのゴルファーの皆様に常に最高クオリティの維持を実現できるのが「ドレインベルト」、今後も施工方法など検証を重ねながら要所に導入していきたい。

「当コースは練習施設が充実し、アカデミーも好評。合宿などで訪れるゴルファーのために最高の環境をご提供するために『ドレインベルト』は不可欠になる」と秋山支配人。

「『ドレインベルト』は短時間で施工可能、これから立地条件にあった効果的な施工方法を導き出したい」とキーパーの渡邉守さん。

[ 主な工事内容 ]
工事の主な内容は排水管に
ドレインベルトを
繋げるだけでOK

ドレインベルトは幅20cm、厚さ2mmの軽量ゴム板状(素材:軟質ポリ塩化ビニール)の土木排水材。かぎ穴状の小さな切れ込みに表面張力と毛細管現象により集水し、サイフォン現象(高い位置から低い位置に液体が流れる)を利用した暗渠排水工法。水のみの排水が可能で目詰まりを生じさせない。

朝霧カントリークラブでは3番、6番ホールのバンカーに「ドレインベルト」を導入した。

問い合わせ/古河産業株式会社 営業推進部
TEL.03-5405-6020
携帯:080-8710-6133(後藤)、080-3579-7100(武田)
Mail fsk.drain_belt@furukawaelectric.com
商品説明
写真=古河産業

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