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特集

どんな境遇にあっても、楽しみ方はある──。ゴルフを通じて 感じたこと、伝えたいこと。| 秋山卓哉さん

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アマチュアゴルファーに一番近いメーカーを掲げるフォーティーンの活動使命の一つにゴルフ競技に人生を注ぐプレーヤーのサポートがあります。
今回紹介するのは“障がい者ゴルフ競技”に挑戦する一人の熱意溢れるプレーヤーのエピソード。

クラブフィッティングは必須!
クラブにできることは、クラブに任せたい!

フォーティーン
サポートプレーヤー
秋山卓哉さん
あきやまたくや。1975年8月22日生まれ。障がい者ゴルフ日本代表。2022年日本障がい者マッチプレー選手権優勝。07、08、09、12年全米切断者ゴルフ選手権出場。10年フランス大会2位。11年世界選手権スウェーデン大会銅メダル。

道具に頼りたい気持ちが強い

片足が義足ですから「傾斜」の強い場所に打ってしまうと途端に厳しい状況になってしまいます。健常者のように股関節やひざの角度を調節して自分を水平に保つことが難しい。傾斜地をどうクリアするか? ではなく、いかに傾斜地に打たないかを第一に考えています。だから道具に頼りたい。僕の場合は飛距離が安定して出ること、とくにミスに対する寛容性が高いことが条件。少しくらい当たりが薄くてもしっかりと距離が出て曲がらずに条件のよいフェアウェイや花道にボールが残ってくれるゴルフクラブが理想です(秋山さん)

ひざの上にできた骨肉腫によって左足を失ったのが12歳の時。でも、その2年後、「父親と一緒にゴルフの練習場に出かけた事が今の“愉しみ”に繋がっています」と秋山卓哉さんは語る。

秋山 障がいを持っている自分が健常者と一緒になって楽しめる。ゴルフって本当に素晴らしいスポーツだなって実感します。
──秋山さんは日本代表選手として世界大会でのプレーの経験がありますが、とくに欧州では障がい者にプロツアー出場への道が開かれているんですよね?
秋山 はい、欧州ツアーは障がい者ゴルファーのための「G4D(Golf for the Disabled)ツアー」をサポートしていて、同ツアーのランキング上位にDPワールドツアーへの出場権が与えられます。日本で開催された「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント2023」にも、その資格で障がい者プレーヤーが1名出場しています。

──世界のトッププレーヤーと戦える最高峰の舞台への門戸が開かれていることはとても素晴らしいことですね。
秋山 僕自身ももっと腕を磨いて、より高いフィールドでゴルフをしたい! というモチベーションになりますし、それ以上にそういう表舞台で障がいを持ったプレーヤーが活躍することで、同じような障がいを抱えて暮らしている人たちや、突然障がい者になってしまった人たちに、夢のある姿を見せたいという気持ちが強い。こんな選択肢もあるんだよって。

──だから、わざわざハーフパンツに履き替えてプレーしていただいたんですね。
秋山 せっかく私を紹介してもらえるなら、わかりやすい方がいいですもんね。スラックスを履いてしまうと傍目にあまり気づかれないというか。ちょっと足が痛いのかな?くらいにしか思われないのです(笑)

──現状のプレーに課題とされていることはありますか?
秋山 フォーティーンのフィッティングを受けることができ、自分に必要とするべきクラブが何であるかを、改めて再認識する機会を得ました。アイアンやウェッジを正しくフィッティングし、セッティングできれば飛距離の階段が正しく構築できることをフォーティーンから教わることができました。これからは一般競技の6500ヤード以上のセッティングに備えて、フォーティーンの優れたユーティリティを採用したい。ドライバーの距離を求めるのではなく、フェアウェイからのショット精度を高めていきたい。

ベストスコア「73」。プレーも淀みなく、明るい人柄で一緒にプレーしていると障がい者ゴルファーであることを忘れてしまうほどだ。

「体力も年齢もレベルも違う人たちが一緒になって楽しめる。障がいというハンデであっても同じフィールドで競い合えるのが嬉しい」(秋山さん)

それが私たち健常者も感じるべきゴルフの素晴らしさだ。

狙った距離精度が高い
TB-7フォージド
ロフト設定的にそれ以前に使っていた他社モデルに近いことで「TB-7」をフィッティング。データを取っても、実際のラウンドでも以前よりしっかりと飛距離が出てくれることが決め手。構えた感じはシャープでコンパクトなのに驚きですよね、かなり助けられています。

いかなる状況下でも
スピンを約束するRM-α
フィッティングで54度を初導入。それまでは「52度、58度でしょ!?」くらいの認識の中、その使い勝手の良さが気に入っています。義足の関係上、ほんの少しの傾斜でも手打ちっぽい工夫が必要、そういう状況でもスピンも効いてくれるため距離感が出しやすい。

取材協力=上総モナークカントリークラブ

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