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食トレで変わる、その一打! Vol.19 パフォーマンスをアップさせる 美味しい「脳活」

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ゴルフには身体的なスキルだけでなく、精神的な強さや集中力、戦略的な思考が求められます。集中力や注意力の向上を目指す「脳活」は、ショットや読み、戦略を正しく判断する能力を養い、ゴルフ上達につなげられます。「脳活」とはゲーム、運動、瞑想、食事、睡眠などの方法で、認知機能や記憶力、集中力の向上、ストレス軽減などを目指すことを言い、もちろんこの連載でご紹介する脳活は食事、食トレです。

脳活食材3選を上手に食べよう

サーモン

サーモンに豊富に含まれるオメガ3系脂肪酸は脳の細胞膜の材料です。健康的な細胞膜はスムーズな神経伝達に貢献します。そのほか、オメガ3系脂肪酸は脳の炎症を軽減したり、血流をよくしたりする効果も期待されています。十分な酸素と栄養素が脳に供給されることで、脳の機能が最適な状態を保つことができるのです。またオレンジ色の色素アスタキサンチンには強い抗酸化力があり、日々の酸化ストレスから脳細胞を守ってくれます。

卵に多く含まれるコリンは、アセチルコリンという神経伝達物質の合成に必要な成分です。アセチルコリンは、細胞同士の情報伝達に関わり、学習、記憶、注意力などの認知機能をサポートしています。また老年期のコリン不足は、アルツハイマー型認知症にも深く関わっているとも考えられています。

くるみ

古くから薬膳では、くるみの見た目が脳のような形をしていることから、脳を活性化する食べ物と考えられてきました。栄養学的には、脳の炎症を抑えるオメガ3系脂肪酸や、強い抗酸化作用で脳細胞を酸化ストレスから保護するビタミンE、神経細胞の健康維持には欠かせないビタミンB群が豊富に含まれています。
また、よく噛んで食べることも脳活につながります。口や顔の筋肉が活発に動くと、脳への血流量が増えます。脳に酸素と栄養素がより多く供給されることで、脳機能の改善が期待できるでしょう。噛む動作には、集中力の向上や、緊張を和らげる効果があります。ラウンド中の補食にもいいですね。心身をリラックスさせ、ストレスを軽減してくれる効果も期待できます。

脳活食材3選を入れたちらし寿司はいかが。

石松佑梨
いしまつゆり。管理栄養士、数々のトップアスリートたちをサポートする食トレのスペシャリスト。著書の「過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー」(かんき出版)はアスリート必携の1冊だ。

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