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BUZZ GOLF 2024年1月号 発行
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日本男子ツアーは今、20代の有望なプレーヤーたちがパフォーマンスを牽引している。
とにかく凄まじいのはドライバーの飛距離、そして精度だ。それを成し得る正しいインパクトに導くシャフトは「ベンタスTR」。
新しく登場したBLACK、REDのシャフト性能を、2人の若きプレーヤーのプレースタイルから紐解いていく。
取材に訪れたこのタイミング、杉原大河プロはニュードライバーのテストラウンドを終えたばかりだった。その表情を一言で表現するなら“充実感”。今季戦うエースドライバーが決定したようだ。
「『パラダイム♦♦♦』がとにかく素晴らしかった。ルックスもよし、打球音、打感もよし。もちろん、これまでのドライバーもレベルは高かったですが、それらを超えてくる完成度だと私は思います」。
彼が私たちに紹介してくれたエースドライバー「パラダイム♦♦♦」に装着されていたシャフトは「ベンタスTRブラック」。50m/s後半というヘッドスピードを誇る強靭なスイングを正確なインパクトに導くシャフトだ。
「この組み合わせをコースで打った瞬間に、これはいけるという好感触を得ました。ヘッドが変わるとそれまで愛用していたシャフトであっても振り心地は変わる。だからシャフト選びを1から開始しなければいけない・・・そんな若干の不安を『ベンタスTRブラック』が見事に解消してくれました」。
シャフト自体はあまり積極的に替える方ではないという杉原プロ。ちなみにどういったシャフトを好みにしているのだろうか。
「自分の下ろしたいように下ろせる、動かしたいように動かせる、クラブヘッドを意のままにコントロールできるシャフトです。大体私が選ぶシャフトは世の中的に言えば無駄な動きをしないタイプ。そんなタイプの象徴とも言える『ベンタスTRブラック』は私のフィーリングに合っていて、躊躇なく全力で振っていける。何より『パラダイム♦♦♦』との組み合わせが、これだけハマると嬉しいですよね」。
ボールスピード80m/s超、スピン量約2200回転の理想弾道は平均310ヤードのキャリーを誇る。トップからの切り返しでは、シャフトには凄まじい負荷がかかっている。その瞬間、シャフトに杉原プロの感覚から外れるような挙動が加わってしまえば、弾道は制御できなくなる。手元から先端に至るまで、まるで1本の棒のようにしなりが制御された「ベンタスTRブラック」だからこそ、日本男子屈指のストライカーのスイングに追従できるのだ。
杉原大河
すぎはらたいが、1999年11月4日生まれ、
徳島県出身、フリー。
杉原大河の飛距離は男子ツアー屈指。300ヤードを余裕で超えてくる世界基準のパワーを正確なインパクトに導くシャフトの存在が不可欠だ。
PARADYM ♦♦♦ ✕ VENTUS TR BLACK(6X)
強烈な切り返しから身体の回転運動のパワー・スピードをフルにインパクトに集約させる。全体の剛性を高く維持しながら、手元と先端をさらに高い剛性とし、中間をマイルドにしならせる「ベンタスTRブラック」の特性は、アスリートには“癖がない”というフィーリングを与える。
高い剛性により安定性を徹底追求
VENTUS TR BLACK
SPEC(フレックス/重量/トルク/調子)
BK5:S、X/59g(S)/3.5/元調子
BK6:S、X/69.5g(S)/3.1/元調子
BK7:S、X/79.5g(S)/2.8/元調子
BK8:X/89g(X)/2.6/元調子
●価格:55000円(税込)
取材協力=千葉カントリークラブ梅郷コース
植竹勇太プロのパフォーマンスの生命線、それはドライバーのフェアウェイキープ率にある。2022年は68・430%で2位にランク。いかなるタイトなホールロケーションであっても、ドライバーショットで攻めることができ、確実なロングディスタンスを実現させる力があるため、セカンド以降のスコアリング精度に繋がっていくのである。
「私のゴルフはドライバーショットの成功なくして成り立たない。そのためには得意のフェードボールの精度をいかに洗練させていけるかが勝負になります」。
この日、練習場での取材だったが、ツアー屈指の精度・安定感を誇るドライバーショットは、会心の1球目の弾道をなぞるかのように再現性があるフェードボールで、同じ地点に落下していく。使用しているドライバーは「スリクソンZX7 MkⅡ」、シャフトは新作よりラインナップされた待望の赤ベンタスこと「ベンタスTRレッド」である。
「私は様々なクラブを積極的にテストし、いい感触が得られたら率先して採用したいタイプ。クラブに求める条件はフェードボールをコントロールできるか、その上で飛距離を出していけるか。新作ヘッドと新作シャフトのマッチングは私にとっては最高レベルだと感じています」。
フェードボールをコントロールできるクラブの条件とは。
「ヘッドは自分のスイング軌道に対してつかまりよくヘッドターンができるもの。小ぶりで引き締まった『スリクソンZX7 MkⅡ』はいいフィーリングです。ヘッドをコントロールするためのシャフトは、素直なしなり感が絶対。『ベンタスTRレッド』は今の私にとって理想です」。
シャフトの好感触の源は切り返しの瞬間が担う。「ベンタスTRレッド」は手元側の高剛性が特徴、植竹プロが欲するフィーリングが手元剛性の高さにあることがわかる。そして先端に向かってなだらかに緩められた設計により、まるで釣竿のような素直なしなりでボールにアタックできるのである。
「私のスイング軌道に対して素直に動いてくれるから、全力で振り切ったフェードボールで飛距離が出せる。私と同じフェードヒッターはこの組み合わせをぜひ試してほしい」。
強弾道かつ超安定のボールコントロール。植竹プロはフェアウェイキープ率1位の奪還、そしてツアー初優勝を盤石のドライバーショットを武器に狙う。
うえたけゆうた、1995年10月16日生まれ、
北海道出身、セガサミーホールディングス所属。
植竹勇太の精度は男子ツアー屈指。安定したフェアウェイキープ、安定した飛距離を武器にできる最高のドライバーで今季初優勝を目指す。
SRIXON ZX7 MkⅡ ✕ VENTUS TR RED(6X)
フェアウェイキープ率68.430%(2位)と脅威の安定感を誇る植竹プロのドライバーショット。「ベンタスTRレッド」の特性である手元の剛性感が、切り返しからインパクトにかけてクラブコントロールの原動力になっているのは間違いない。
高い操作性を発揮しながら高弾道で攻めたい
VENTUS TR RED
PEC(フレックス/重量/トルク/調子)
RD5:R、S/59.5g(S)/3.3/先中調子
RD6:S、X/68g(S)/3.2/先中調子
RD7:S、X/77g(S)/3.0/先中調子
●価格:55000円(税込)S
取材協力=浜松シーサイドゴルフクラブ
TOPIC VENTUS
2022戦績
▶PGAツアー 17勝
▶JGTOツアー 6勝
▶JLPGAツアー 8勝
国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で「VENTUS TR RED」が優勝。今季は昨季以上の勝利に貢献していく。
問い合わせ/藤倉コンポジット株式会社 TEL03-3527-8433
撮影=小林司
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