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メタル13年目の新作中空アイアン、“完成度”にドヤ顔。|今月はとことんアイアン号!【6】メタルファクトリー

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「メタルファクトリー」はヘッド単体を専門店に展開するいわゆるパーツブランド、昔的に言えば地クラブである。
「メタル」の強みは“個性”に特化できる発想力に尽きる。
“個性”は従来にはない新たなパフォーマンスを生み出せる力がある。

「メタルファクトリー」の企画開発を担当する粟田祐二さん(朝日ゴルフ)。インタビュー時に時折見せるドヤ顔に「T3 アイアン」の自信が垣間見える。

熟練者を惚れさせる
飛びと操作性、
〝高さ〟のAPEXを目指せ!

「メタルファクトリー」(以下メタルという)とBUZZ GOLFのスタートはほぼ同じである。BUZZ GOLFが創刊時、テーマとしたのは“他と一線を画す”こと。当時全盛だったタイガー・ウッズを“当たり前”のように表紙に起用せず、若手を問わず女子プロをアイキャッチとして内容とともに独自路線を築いた。どことなくその歩みが似ているのが「メタル」、12年前のブランド発足時には挑戦的なストライプカラーのドライバーでその奇抜な存在感で世間を賑わせた。機能も妥協なく今では多くのメーカーが採用するCT値検査(フェースの反発性能)をいち早く導入したのも「メタル」だった。「メタルファクトリー」という名の通り、“鉄感”にこだわったデザイナーズクラブであることはパーツ界ではお馴染みのこと、その存在感とリンクするパフォーマンスも今や“メタル”らしさとして価値観が定着している。

今号で紹介するのは“機能のTシリーズ”の新作アイアンだ。「メタル」では初の中空構造を採用して機能の最高到達点、すなわちAPEXを目指した。

「中空=飛びを安易に想像しがちですが、その設計自由度を駆使して全ての機能を網羅した熟練者にも認められる本格派アイアンを目指したのが新作『T3アイアン』。機能が良すぎるがあまり、“スコア”も“所有感”もAPEXを提供できる」と開発担当の粟田祐二さんが少々ドヤ顔なのが自信の表れだ。

熟練者を意識したとあってヘッドシェイプはほどよくシャープ、ブラックIP仕上げの色調も相まって引き締まったコンパクト感があって雰囲気がいい(構えやすい)。ロフト設定も7番アイアンで29度と現在のスタンダードを捉えており、単純に“飛び系”でないことは明白だ。

「『T3アイアン』の最大使命は、熟練者たちのアイアンショットに“高さ”というAPEXをプラスし、プレーヤーのショット技術にさらなる充実を与えること」(粟田さん)

数ヘッドあったプロトタイプの中、社内の熟練者たちが声を揃えて一択に絞ったのが「T3アイアン」。長いゴルフ歴でアイアンショットの酸いも甘いも知るプレーヤーほど、このアイアンが誇示するAPEXを実感できる。

飛びと操作性を両立する中空複合ヘッド

ヘッド構成重量の大半を内部トゥ側後方部に配置させて、遠心力の増加でインパクト効率を向上させる設計。フェースは鍛造のL型マレージングとして下打点の反発力と打ち出し角度を確保している。中空ヘッド内には発泡樹脂を充填し、特有の弾き感と心地よい打感・打球音を両立させている。

ブラックIP仕上げで引き締まったヘッドシェイプは、熟練者の琴線に触れる。

トゥ側のウェイトは交換可能。取り扱い専門店にて細やかな重量調整によるフィッティングが可能だ。

弾道の高さをサポートするA +シリーズ・T3

「メタルファクトリー」のアイアンは上級者の感性を充実させる国内産軟鉄鍛造のJシリーズ、弾道の高さでパフォーマンスをプラスするTシリーズと、大きく2つのコンセプトのプロダクトが特徴的。ウッドでも高さをプラスするA +シリーズが今秋登場。T3アイアン同様、熟練者に注目してほしい。

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