完全無欠の練習場ドリル 上級編｜スイングの教科書 堀尾研仁に任せろ！

上級者が片手打ちに取り組むのはそれぞれ腕の役割を確認するため。その効果を維持しながら、ボールを強く打てるドリルを紹介。

片手打ちドリルの
良さを引き出す
〝お祈り〟グリップ。

お祈りグリップ
左手はオーソドックスに握り、右手はグリップを握らず合掌させる左手に優しく添えるように握る。

右腕は左腕ローテーションの
サポート役である感覚を養いたい

お祈りグリップでは、右腕は左腕のサポートに徹する状態を作れる。そのためバックスイングからインパクトにかけて、常に左手を右手が下側から支えるように入りやすい。右腕が本来、左腕のローテーションのサポートを担っていることを感じたい。
※ボールを打つ際、慣れるまではクラブやボールの　行方など必ず周囲に気をつけてください！

左腕の旋回を駆使して
クラブ、シャフトをローテーションさせる

堀尾　そもそもゴルフスイングは、身体の回転運動に腕のローテーションが加わることで、ボールをつかまえられる原則があります。

──昨今は腕の動作を抑えるようなレッスンが目立ちます。
堀尾　不必要に腕を使うのはもちろん推奨はしませんが、クラブヘッド・シャフトをローテーションさせるためには、腕のローテーショションなくしては成り立ちません。その役目を担っているのは、主に左腕のターンであると私はレッスンしています。

──そこで片手打ちですね。
堀尾　左手1本でクラブを振ればわかりますが、腕をフォローに向けて外旋させることで、感覚的にクラブ重量が軽い・操作のしやすさを感じますが、この動きを活かすことがローテーションの肝です。

──しかし利き手ではない左手の片手打ちは難しいですよね。
堀尾　そこで私が推奨したいのは、まるでお祈りするようにグリップするドリルを推奨します。左手に対して右手はまさに添えるように補助するだけのお祈りグリップは、左手片手打ちドリルと同じ役割を担います。

DRILL

やってみて！
左手片手素振り

フォローにかけて左腕の外旋運動を駆使してクラブをローテーションさせることで、クラブ重量の負荷を感じずに軽快に扱うことができる。

やってみて！
間違った片手素振り

外旋運動を使わず腕に力を入れて伸ばしたままでは、クラブを速く振り切れない。スピードを出すために腕・クラブのローテーションは不可欠だ。