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年間女王・竹田麗央のパフォーマンスにウォッチング!

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下半身から上半身へ
適切な運動連鎖が生み出す
飛距離と方向性、そして再現性

プロ3年目の竹田選手、2024年シーズンは4月に地元・熊本でツアー初優勝し、年間8勝を挙げて年間女王に輝いた。ツアー1位(263・19ヤード)の平均飛距離が最大の武器だが、リカバリー率が前年の55位(61・2%)から7位(69・1%)に向上したことで、得意のショットに余裕が生まれ、パーオン率1位(77・2%)やパーブレイク率1位(24・5%)の好成績に繋がった。

日米共催TOTOジャパンクラシックの優勝で得た出場資格によって、2025年は米女子ツアーに挑む。米ツアーでは移動、食事、言語などの生活面での苦労や、日本では経験したことのない芝への対応なども求められるが、異国の地に慣れて実力を発揮できれば、米国本土での躍進は十分に期待できる。

飛距離と方向性を兼ね備えたレベルの高いスイングの原動力は下半身の使い方にある。ダウンスイングで左足を踏み込み、インパクトで左脚が伸びる抜重の動きをすることで、縦方向の地面反力を使っている。その動きによって、肩が縦回転する速度が上がり、飛距離を出すことができるのだ。

また両肘と胸の空間が変わらない体と腕がシンクロした状態をスイング中キープしているため、方向性も優れている。とくにバックスイングでクラブがアウトサイドに上がり、シャフトを立てて使うことで体と腕をシンクロさせている。ダウンスイングは下半身から先行し、体を動かす順番の「運動連鎖」が適切に行われている点もスイングの再現性を高めている。海外の一流選手たちと互角に勝負ができる完成度の高いスイングであることは確かだ。

竹田麗央

たけだりお、2003年4月2日生まれ、熊本県出身、ヤマエグループHD所属。

2024 STATS
ドライビングディスタンス/263.19Y(1位)
パーオン率/77.2515(1位)
パーセーブ率/90.7602(2位)
平均バーディ数/4.2842(2位)
パーブレイク率/24.5029(1位)
イーグル数/12(2位)
60台のラウンド数/56(1位)

ウォッチャー/ 吉田洋一郎
よしだひろいちろう、世界のあらゆる最新ゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。ゴルフネットワークではPGAシニアツアーを解説。

取材協力=ゼクシオドリームカップ2024

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