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業界一、忖度しない男は昔からつるやゴルフの『アクセル』は認めていた

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40年続いた理由は
アマチュアに特化してギリギリを攻めたから
アクセルは乗用車じゃないF1カーだよ

マーク金井は忖度をしない。大手メーカーの最新クラブの取材でも良くないものは良くないと言うし、「私は買いません」とはっきり言う。
しかし、つるやゴルフの「アクセル」と「ワンサイダー」は昔から讃えていた。
今年40周年を迎えた「アクセル」の魅力と、40周年モデルの「アクセルA40」について熱く語る。

マーク金井
1958年生まれ。大阪府出身。ジュニア時代からゴルフをはじめて、ゴルフ歴は53年。ゴルフ専門誌の記者を経て、2005年に東京・神田に「アナライズ」を設立。クラブアナリストとして様々なゴルフメディアで活躍しつつ、今でもほぼ毎日ゴルフに行っている。62歳のときにベストスコア「62」を出した。

僕は50年以上ゴルフをやっているけど、まず40年続くゴルフクラブは世界的にもほとんどない。なぜ、続いたのかというとつるやゴルフはただのメーカーじゃない。販売店でもある。僕自身も大阪にいた頃は1号店の「谷八店」に通っていた。どのメーカーよりもアマチュアゴルファーの声を聞いているし、アマチュアゴルファーの目線でクラブを開発している。アマチュアに特化したクラブを作るのがすごく上手い。その象徴が「アクセル」と「ワンサイダー」。

他のメーカーも「アマチュアゴルファーのためにクラブを作りました」「誰が打っても飛びます」なんて言うけど、誰が打っても飛ぶクラブなんてない。つるやゴルフはそれがわかっている。だから『A40』はカーボンフェースなのに薄い。メインターゲットをヘッドスピード38m/s〜42m/s前後の人に絞っていて、45m/s以上のゴルファーがずっと使い続けたら割れる可能性もあるくらい薄い。だから飛ぶんだよ。車と同じ。耐久性が高くてずっと走っている車はレーシングカーじゃない。F1カーは60周のレースで61周しか持たないエンジンで走るから速い。『アクセル』はいつもF1カーみたいにギリギリを攻めている。だからギアの有識者とか業界関係者からの評価が高い。

前作からカーボンフェースをはじめたけど、つるやゴルフが偉いのはちゃんと一般のゴルファーにチタンフェースとカーボンフェースで打ち比べをさせてくれたこと。他のメーカーではない。そんな思い切った試打をさせてくれたのは、絶対に良くなっている自信があったと思う。そういう企画も販売店目線だからできる。

40周年モデルの『A40』も打たせてもらったけど、まず1球目からイイ。いきなりナイスショットが打てるし、2球目も3球目も同じ球。カーボンフェースなのにフェースセンター部分が薄いから、反発性能が高いし、インパクトでたわむ。つかまりも良いけど、決してつかまり過ぎないのもアマチュアの好みをよくわかっている。シャフトも軽量だけどヤワじゃない。軽く振ったほうが加速感が生まれるから、ヘッドスピード40m/s未満の人が飛ばせるシャフトになっている。逆にヘッドスピード45m/s以上の人が打つと、このシャフトでは飛ばない。

反発性能とか飛距離はギリギリを攻めているのに慣性モーメントも高い。ちょっとトゥ側に当たってもほとんど曲がる感じはしない。本当に同じ球が何球も出るのは再現性が高い証だよ。

春先につるやゴルフに行くと、海外の大手メーカーの主力モデルがドーンと並んでいるけど、アマチュアゴルファーが忖度なしで打ち比べたら、もっと『アクセルA40』を選ぶ人が増えると思う・・・忖度なしで選んだらね。

「打感も乾いた打球音で心地よい。インパクトの瞬間に後ろからドーンと押してくれるエネルギーでボールを飛ばすことができる。デザインも高級感があって、良くなった」(金井)

つるやゴルフや『アクセルA40』について話をはじめると止まらなくなった様子で、約90分も話が続いた。

アクセル A40

SPEC
●ヘッド体積/460㎤ ロフト角/10.5度 長さ/46インチ シャフト/アクセル A40専用シャフト(S、R) クラブ総重量/281グラム(フレックスS)
●税込価格/99000円

問い合わせ/つるや株式会社 TEL06-6281-0111 www.tsuruyagolf.co.jp
取材・文=野中真一
撮影=小林司

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