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BUZZ GOLF 2025年2月号 発行
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自分に適したティからプレーできる環境を、ぜひ楽しんでほしい
ゴルフルールは厳格でありながらも、全てのゴルファーに対して、もっとプレーファストかつ、快適にプレーできるよう、私たちは日々試行錯誤しています。ゴルフというスポーツは、これからもっと情報流通していくことが予想されます。
──情報流通?
ゴルファー一人ひとりが自分のプレーをフィードバックできるものです。例えば専用アプリにスコアやプレー内容、天気などを記録し、それを通じて様々なゴルファーと情報を共有することで、プレーの楽しさの幅がどんどん広くなっていくのです。さらに情報の流通は、ゴルファー一人ひとりにとって適したゴルフを推奨できる世界観を生み出していけます。年齢やハンデキャップによって、スコアアップを促す的確なアドバイスに導けるような情報流通が発達すれば、また時代のニーズにあったルールの進化も必要とされていくはずです。
──ルール改善に何が必要であるか、今回の来日もそれを模索するための一環でもあるのですね。
YES、日本は独自のゴルファーズファーストの文化がありますからね。私がとても感心しているのは特別ティをゴルフ場のローカルルールで設定していることです。バック、フロント、レディスに加えて、シニア、ビギナーなど、自分に適する距離からプレーができる環境があります。
──余談ですが、BUZZ GOLFの営業スタッフにガッデム竹田(61)というエンジョイアベレージゴルファーがいます。年々飛距離が落ちていますが、フロントティを諦めようとしません。
そのプライドもわかりますし、それが楽しいなら無理にシニアティの推奨もしません。ただ、実験的にでもティを前に移してプレーをしてほしい。自分に適する距離からプレーできれば、もっとゴルフの本質を楽しんでいただけるはずです。一杯飲んで、説得されてみてはいかがですか(笑)
──ガッデムのためにアドバイス、感謝します。
楽しい余談でした(笑)。 R&Aはルールを模索していくためにも、スコットランドでゴルフ場を新たに入手しました。ドレスコードなし、様々な制限なし、低価格でプレーできるし、自転車で来場してもOK。自由なプレー環境は、誰もが楽しめるゴルフの未来像のモデルケースだと感じ、新たなルールづくりの参考にしています。この先、ゴルフルールがどう進化していくかは私自身もわかりません。が、それがより良いものに進化していくべきだという方針は揺るぎないものです。
「日本には様々な距離設定のティイングエリアがローカルルールで設置されていて素晴らしいと感じる。それを男性用、女性用、シニア用と年齢や性別で分けるのではなく、自分に適した距離からプレーできる環境やルールに改善できれば、より素晴らしい」とオットー氏。ゴルフルールの未来像を日本のゴルフ環境からも感じられている。
撮影協力=松島チサンカントリークラブ
撮影=荒川絢
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