特集
開発部・黒澤が初代「TB-5」をベースにして機能をブラッシュアップさせていく過程において、必須課題となったのが、ヘッドをバランスよく大型化させながら、さらに軽量化させることだった。単一素材、つまりピュアな鍛造アイアンにおいて、大型化・軽量化という相反するヘッドフォルムの進化がとにかく至難であった。
「ヘッド随所で限界まで肉薄化させて軽量化させることからミッションをスタートしました。軽量化に貢献したのが、『TB』シリーズ独自のバックフェース形状である『シアターブレード』。構造上、トゥヒールのソールとの境目部分を大きく切り込んでいけるため、重量カットに貢献してくれました」(開発部・黒澤)
やさしさのスタンダードである「TB-5」より、一回り大きなヘッドフォルム、そしてさらに4グラムもの軽量化を達成。ピュアな鍛造アイアンにおいて、異例とも言えるライトスペックを鍛造ヘッドで実現させた。
「やさしさの指標に“慣性モーメント”というワードがありますが、『TB-3』はあえてそれを小さくした。ヘッドが軽量化できた賜物だと感じています。軽量化できたヘッドは、軽量シャフトを装着できる。つまり圧倒的な振りやすさを提供できるのです」。
「TB-3 FORGED」のターゲットプレーヤーは、とことんやさしく、そしてとことん軟鉄鍛造アイアンならではの打感の良さにこだわっていたい、ゴルフ歴の長いシニア世代のベテランゴルファーだ。いつまでも鍛造アイアンを使っていたい、そんな尊いニーズにはフォーティーンが応えてみせる。
「TB-3 FORGED」の開発において、ヘッドの軽量化に大きく貢献したのが、バックフェースを湾曲化させた独自の『シアターブレード』構造。ピュアな鍛造アイアンにおいてキャビティ構造では成し得ない設計自由度がある。
慣性モーメント値が小さくなったのは、ヘッド重量が軽量化された何よりの証。ミスヒットへの強さではなく、振りやすさに進化を見出した結果だ。深重心化も達成し、高打ち出しに貢献。
余剰重量を効果的にソールに配置して、低深重心化を達成。さらにソールのボリュームアップでユニバーサルソールの許容性がアップ。リーディングエッジのバンパー機能がさらに強化され、まるでTKウェッジのタンクソールを彷彿させる抜けのよさを実現している。
ヘッドの大型化により、さらなるセットアップでの安心感を強調。バランスいいフォルムで鍛造アイアンらしい美しさも維持されている。4グラムも軽いヘッドは、軽量シャフトとの相性が抜群だ。
この記事へのコメントはありません。