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お正月だけで終わらせない!朝雑煮で始める温活ゴルフ |食トレで変わる、その一打! Vol.33

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冬のゴルフは寒さとの戦いです。筋肉が硬くなると、スイングの可動域が狭まり、飛距離ロスやケガの原因に繋がります。そこで今月号ではプレー前にパフォーマンスを最大限に引き出す、体の中から温める“朝雑煮”の活用法をご紹介します。お正月のお餅が余っている方、必見です!

トップアスリートたちも
朝食に食べている“お餅”

私はこれまでトップアスリートたちの栄養サポートをしてきました。じつはアスリートたちが試合前に好んで食べるものがお餅です。腹持ちが良く、プレー中までエネルギーを持続させる効果が期待できます。お餅にはきなこやいそべ、あんこなど、様々な食べ方がありますが、温かいスープと一緒に摂るお雑煮は、体を内側から温めるのに最適です。手軽にコンビニで済ませたい場合は、赤飯おにぎりと温かい味噌汁でも代替できます。餅巾着入りのおでんもいいでしょう。一方、スムージーやパン、サラダは、身体を冷やす食べ物。プレー前に多くのエネルギーが、冷えた身体を温めるために費されてしまい、本末転倒です。

“体を温める具材”を組み合わせて!

朝の温活を習慣化することで、冬のケガのリスクを減らし、パフォーマンスアップが期待できます。お雑煮のスープは食べ慣れたもので構いませんが、具材には血行促進作用のある食品を組み合わせることで、体をより効果的に温めることができます。

1 鶏肉

鶏肉は良質なタンパク質が豊富です。朝食にタンパク質を摂ると、食事誘導性熱産生(DIT)が高まり、効率的に体温が上昇します。タンパク質は筋肉の材料となるため、より熱を生み出しやすい体になり、冷えにくい体質へとつながります。

2 ねぎ

香り成分アリシンが血行を促進し、体の芯から温めます。くたくたに煮たねぎは、甘くて美味しいですが、アリシンの効果を最大限に得たいなら生食で。小口切りにしたねぎを仕上げにトッピングすれば、抗酸化や消化促進、疲労回復などの効果も期待できるでしょう。

3 ゆず皮

ストレスを感じると、体は交感神経の働きで血管を収縮させ、熱を逃がさないようにするため、冷えを感じやすくなります。ゆず皮に含まれるリモネンやリナロールなどの香り成分は、リラックス効果をもたらし、血管を拡張することで血行を促進し、体を温めます。

石松佑梨
いしまつゆり。管理栄養士、数々のトップアスリートたちをサポートする食トレのスペシャリスト。著書の「過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー」(かんき出版)はアスリート必携の1冊だ。

イラスト=石松佑梨

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