今企画はフジクラシャフトの新作レポートだ。
新作レポートは楽しく、そして何よりリアリティをそのままに。
メーカーが販売店にプレゼントするそのリアルをお届けしたい。
題して・・・・、
藤倉コンポジット(株)
ACP事業部 リーダー
飯田浩治さん
日本男子ツアーのプロモーションを担当、プロダクトの宣伝・PRも手がける。
多くのメディアでクラブコーディネーターとして活躍する鹿又さんだが、まずはあえて工房店の店主として、今企画に臨んでもらった。その理由は新作が工房店(特約店)専用シャフトの「ジュエルライン」だから。この新作がリシャフト市場で輝く存在になれるのか、あくまでゴルフショップマジック店主として答えてほしいからだ。
※会話はフジクラシャフトの飯田さん
─── 今回は10月15日から発売となるジュエルラインの新作「ジェイドスピーダー」を紹介させていただきます。ジェイドは翡翠(ひすい)の意味を持ち、工房店専任の営業マンの声で企画されたフェアウェイウッド専用シャフトです。
鹿又 ジュエルラインとして初となるフェアウェイウッド専用シャフトですね。そもそもフェアウェイウッド専用シャフトは充実したラインナップがないだけに、工房店にとっては嬉しい新作になりますね。特徴は?
─── 全体的にやわらかめであり、“ハイトルク”なシャフトであること。インパクトロフトが立ってくるような挙動で、飛距離追求型を目指して開発されました。
鹿又 これまでフェアウェイウッドシャフトは、当てやすさを優先して“しっかりめ”のスペックを提案することが多かった。地面から打つ、そしてクラブ長の長いフェアウェイウッドでしなりが大きいとインパクトで合わせにくいイメージもありますが、そこはどう補った?
─── 高弾性率・高強度を両立した東レ「トレカRT1200G」を全長層と補強層にも採用。軽量でタメが大きいシャフトであっても、頼りなさを解消する鋭いしなり戻りで力強いインパクトを付与しています。
鹿又 最新のカーボン素材を駆使して、フェアウェイウッド専用としてハイトルクシャフトを成立させるとは、可能性を感じますね。
─── ありがとうございます。細かいニーズを捉えて“既存にないもの”を生み出すのはフジクラの専売特許ですし、ある意味リシャフトの必要性が後回しにされがちなフェアウェイウッド。一番難しいクラブでもあるため、最優先にしてほしい、そこにこだわってほしいというメッセージが込められています。
鹿又 フェアウェイウッドのシャフト提案はデリケートだけに、専用シャフトがあるなら工房店は嬉しいはず。フジクラでいうなら「ジェイドスピーダー」、「ダイヤモンドスピーダー」、「スピーダーNX」で、シンプルにしなり・トルクの3段階でベストを導くことができる。ただ・・・。
─── ただ・・・?
鹿又 実際にハイトルクを強調したフェアウェイウッドシャフトを試したことがないので、正しく性能を評価できない。早く打たせてください。
●価格44000円(税込)
飛距離追求型フェアウェイウッド専用シャフト。高弾性率素材を贅沢に使用して、ハイトルク+DELOFT設計という新たなロジックを加えて、飛距離性能を追求した。
SPEC
●5R/50.0g/5.6/中調子
●5S/52.0g/5.6/中調子
●6R/60.0g/4.6/中調子
●6S/62.0g/4.6/中調子
鹿又芳典
かのまたよしのり、ゴルフショップマジック主宰。メディアでは新作クラブの性能を解き明かすクラブコーディネーターとして活躍中。
ここからは改めて、鹿又さんにクラブコーディネーターとして新作「ジェイドスピーダー」の試打解説をお願いする。フェアウェイウッド専用シャフトとしてハイトルク+ディロフト設計という、新ロジックで提案するその機能はいかに。初見のワッグルで感じたしなりの大きさは、通例ならフェアウェイウッドシャフトとして “当てにくい”感じではあるが・・・。
鹿又 事前説明で感じた不安が、見事に払拭されましたね。
─── というと、それほど良かったというわけですか?
鹿又 驚きの性能だと感じます。ワッグルした時には少し頼りなさを感じるのですが、実際に打ってみるとその印象は一変。正直、心地良さしか印象に残らないほどに、振りやすい、そしてボールに当てやすい。
─── 「ジェイドスピーダー」に感じた挙動を教えてください。
鹿又 振りやすさを司る切り返しの挙動では、グリップする手の中からシャフトの中間ぐらいまで潰れずムチのようにしなる感覚で、しっかり間が取れてタイミングが取りやすい。そしてボールへの当てやすさのキモとなるインパクトエリアの挙動は、先端のしっかり感が一気に加速する感覚で、とにかく当てやすい。余計なトゥダウンもしない感覚で、シャフトのしなり感が気持ちよさにしか働いていない感じです。
─── 新素材「トレカRT1200G」が可能にしたディロフト設計は、どう感じますか?
鹿又 感覚的にはシャフトがオートマチックに、インパクトエリアのレベル補正をしてくれるのを強く感じます。“ロフトが立ってくる”というよりもインパクトロフトを適正化してヘッドのパフォーマンスをアシストしてくれる感覚。それが証拠にボール初速、打ち出し角もしっかりキープされていて、落下角度も申し分ない。十二分な性能を備えた飛距離追求型フェアウェイウッドシャフトだと思います。
─── ポジティブな要素しかありませんね。
鹿又 むしろハイトルクのフェアウェイウッドシャフトがこんなに打ちやすいのだ、というギャップに驚いています。地面にあるボールをこんなに綺麗に当てられるシャフトにはなかなか巡り会えない。個人的にはハイブリッドシャフトの早急な開発を熱望します。ハイトルク=地面からのボールが打ちやすい、そんな新常識を目の当たりにしました。
現状、フェアウェイウッドに“当てにくさ”を感じるなら試してほしいし、即導入してもいいほど。結果が出せるシャフトだと感じます。50g、60gのラインナップなだけに、ドライバーシャフトで40〜60gの重量帯をお使いの方が、主なターゲットゴルファーとなります。(鹿又)
ヘッドのパフォーマンスをフルに引き出せるからこそ、高初速であり、高打ち出しである。フェアウェイウッドのポテンシャルを「ジェイドスピーダー」が再認識させてくれる、まであります。(鹿又)
ハイトルクの「ジェイドスピーダー」は、振動数(シャフト硬度)が低め。日頃から振動数でセッティングを管理されているなら、一度その固定観念を忘れて試してもらい、“打ちやすさ”、“結果”を優先してほしい。(鹿又)
インパクトエリアにおけるヘッド軌道が緩やかになって、最適なインパクトロフトをシャフトが自動補正してくれる感覚があります。ヘッドが持つ個性、パフォーマンスを純粋に活かしてくれる効果を如実に感じました。(鹿又)
そもそもVSな構図ではないインプレッション企画だけど、あえて勝敗を決めるなら、引き分け。鹿又さんはフェアウェイウッドシャフトにおけるハイトルクの打ちやすさを感じ、フジクラは鹿又さんの新提案に確信を得た。引き分けだ。(編集部)
FUJIKURA SHAFT
取材協力=ジャパンゴルフスクール
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