N.S.PROがカーボンシャフトで勝負する時が訪れた──。 企画者・栗原、新たな一歩への勇断。

ゴルファーのイメージを一変させるために、これまでになかった新たな目線でものづくりに挑んだノンフィクションの物語。

『N・S・PRO』といえば
100人いたら95人は
スチールシャフトという現状を
スタッフ一丸で払拭したい

日本で唯一の“総合シャフトメーカー”が日本シャフトだ。“総合”たる所以は、カーボンシャフトとスチールシャフトを自社で設計開発ができることにある。ただ、私たちゴルファーの日本シャフト『N・S・PRO』へのイメージはスチールシャフトに偏りが強いのは否めない。その理由は簡単、スチールシャフトの進化を牽引し、大ヒットプロダクトを次々に世に送り出してきた絶対の存在だからだ。

「私たちは『レジオフォーミュラ』というカーボンシャフトで長くゴルファーとコミュニケーションをしてきましたが、『N・S・PRO』に対するゴルファーの大きなイメージは、やはりスチールシャフトなんです。それは私たちの最大の強みであることは間違いありませんが、視点を変えると最大の弱みでもあります。日本で唯一の“総合シャフトメーカー”としては、カーボンシャフト＝飛びといった存在を創り独り立ちさせなければならない。会社の命題であり、何よりスタッフ一丸となった想いでもある。新たなカーボンシャフトのプロジェクトを2024年にスタートさせることになりました」。

時は2023年の初めにさかのぼる。12年もの期間をプロダクト企画を担当してきたヒットメーカー栗原はとある決断を下す。そして、新たなカーボンシャフト・プロジェクトの源となる企画書が彼のもとに届く。

日本シャフト（株）
営業部 主査
栗原一郎さん

栗原氏の別の顔 ▶ 日本シャフトチャンネル

ギア業界では早くからYouTubeチャンネルを開設した日本シャフト。マーケティング担当を兼任する栗原氏は自ら“シャフトの伝道師”として登場し、クラブフィッター・鹿又芳典さんと様々な検証動画をアップ。カーボンシャフトの価値観アップにも積極的に努めている。