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ラウンドで10打縮める! ゴルフギア選びの優先順位《 前編 》|パットを減らす“寄せギア”から決めていく

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スコアを10打縮めるギア選び
ゴルフボールを決めたら
次に
寄せウェッジを一本に絞る

ロフトコンビネーション、グラインド選び。
最近のウェッジ選びはアマチュアには難解とも言われている。
本当はしっかりフィッティングして適材適所で使い分けすることが理想なのだが、月イチペースでその境地に達するのは難しい。
だからこそ、グリーンを外した時は「とりあえずコレ!」という一本! を決めておくとスコアメイクがシンプルになる。

専門化が進むウェッジだが、
あえてオールラウンダーを選ぶ!

バンカーショットのエキスパートはサンドウェッジ、高さで止めるアプローチがしたいならロブウェッジ、転がし寄せたいならチッパーという選択肢もある。しかし、少ないラウンド機会でそれぞれのウェッジを的確に使いこなすのは実に難しい。役割が特化しているほど、使用頻度が少なくなってしまうからだ。

それならば、バンカーからグリーン周りまでだいたいコレ一本!でカバーできる“オールラウンダー”を用意しておきたい。そうすることで使用頻度が高まり、道具に“使い慣れる”ことで自信と安心を得ることができるのだ。

「ウェッジでのアプローチを成功させるために必要不可欠なのは、インパクトでしっかりフェースにボールが乗ってくるロフトを選ぶこと。ロブウェッジなどロフトの大きいクラブほどヘッドがボールの下に入りやすくフェースにボールを乗せにくくなってしまう。ある意味では上級者向けと言えます」(フォーティーン・池田純さん)

イメージ通りの高さ、スピン、スピードでボールを打ち出し、狙った距離で止めるには、フェース上でしっかりとボールを捉えるのが絶対条件。そのために近年注目されているのがロフト54°のウェッジだ。

「フォーティーンのウェッジでも54°だけが欠品になるモデルが出るほど、今、急速に注目されています。試してみるとわかりますが、56°、58°に比べてインパクトでフェースが開きにくいぶん、しっかりとボールがフェースに乗ってくる。つまり、結果のバラツキが起きにくいのです。50°や52°もアプローチ用としては有効ですが、バンカーで使うにはテクニックが必要です。オールラウンドで使えるという点で行けば、54°はかなり優秀だと思います」(池田さん)

PWロフトが43°以下が普通になってきたアイアン事情からしても、SWを54°にしておくとバランスがいい。例えばPW43°、GW48°、SW54°とすることでフルショットでの均等な飛距離ギャップも簡単に作ることができる。

2024年のトレンド
54°ウェッジを試してみよう!

今回はアベレージ向けの寄せギアとして54°ウェッジをピックアップしたが、実はPGAツアーでも54°をバッグに加えるプレーヤーが増えている。これはアイアンが年々飛ぶようになってきていることも関係しているが、低く打ち出した方が最新ウェッジの強烈なスピン性能を活かしてグリーンをキャッチできる、という側面もある。滞空時間が長いほどバックスピンは減っていく。スピンが解けないうちにグリーン面にランディングさせた方が風の影響も受けないし、狙い通りに止めやすいのである。

池田純さん
フォーティーン企画担当。日本アマに出場経験あるトップアマ。

ロフトの大きなウェッジはインパクトでロフトがさらに寝やすくなるが、54°ならその傾向をかなり減らすことができる。一般的に54°はAWと思われているが、実はSWの範囲内。ソールも幅広に作られているケースが多い。

56°、58°のSWを持ち、さらに高く上げようとすることで起こる“だるま落とし”。これがフェースにボールが乗っていない状態であり、狙い通りに寄せられない大きな原因である。

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