PRESENT

まずゴルフボールの進化は、そう安々と実現することはできない。それはどのメーカーでも同じことである。
ボール性能は基本、内柔外剛構造で構成されている。内柔、つまり飛びのエンジンを担うコアが効果的に潰れることで、高初速と低スピンをロングショットで実現する。そして外剛、つまりそのコアを巻く硬い層でさらに初速性能をサポートして飛距離性能を構築するのだ。
ショートゲームのスピン性能を担うのは主に最外層のカバー、柔らかく耐久性に優れたウレタン素材で、低スピード帯におけるウェッジのフェースと摩擦力を高められるのである。この鉄則の基本的構造で、いかに独自技術を高められるかが、メーカーのポテンシャルになる。

キャロウェイのボールにはいくつも独自の素材や構造がある。あまりにも有名なのは弾道の浮力を担うカバーデザイン、六角形の「ヘックス・エアロネットワークパターン」。
カバー表面に占有率と形状の均一性に優れ、飛距離に圧倒的に有利である。そしてグラフェンという素材を採用できたことは、キャロウェイのボールのパフォーマンスをワンランク押し上げた。
グラフェンは軽くて強靭な夢の素材。ボールのエンジン部のコアに、効果的に使うことで初速向上を有利にできたのだ。

これら独自性の素材、構造を駆使しながら新開発されたのが、新「クロムソフト」、「クロムソフトX」。
それぞれに求められる基本性能を守りながら、新技術を費やし、進化を遂げたのである。

さらに特筆すべき情報は、「クロムソフト」「クロムソフト X」の生産拠点に巨額の投資を行ったことだ。目的はひとえに生産精度の向上である。
いくらR&D（研究開発）が優れていようと、それを形にできる技術、そして大量生産で製品精度をアップできなければ、ボールの性能値は変わってくるのである。キャロウェイがさらなる製品精度を求めて動いた、という事実は何より本気の表れであり、それだけでパフォーマンス値の高まりは間違いないのだ。

もうご承知の通り、キャロウェイは発想のギアメーカーだ。いつも独自性を貫き、私たちにサプライズを提供してくれる。そして遊び心もある真面目さも面白い。ボールの回転がわかりやすいサッカーボール柄のトゥルービスに加え、ターゲットに構えやすいトリプル・トラックもラインナップ。真面目にプレーヤーのスコアメイクが考えられていて、一度肌で体感するべき要素だと言える。

私たちは最先端の飛距離を新「クロムソフト」「クロムソフト X」で感じるべきだ。それを実行しないと、ゴルフボールを語れない。そんな高い次元までキャロウェイのボールは進化しているのである。