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ウェッジやアイアンにおいて、ボールのつかまりやすさを機能化する有効な方法がグースネックだ。シャフト軸よりも後方にフェース面があるため、まるで包み込むようにボールを捉えることができる絶対的“やさしさ”がある。しかしストレートネックに慣れたゴルファーにとっては、そのやさしさがかえって構えにくさに感じることもある。
「『FR-5』はグースのやさしさとストレートの構えやすさを両立させたフィーリングを独自機能として実現させるために、ネックの緩曲線化に徹底的にこだわりました」(黒澤氏)
じつは「FR-5」で追求されたネックの曲線美は、フォーティーンの厳しい品質管理があるから実現できたと黒澤氏は言う。
「製造的にも全てに精度を追求することが難しいネック形状。だから当然粗製品の懸念があって難形状は設計できない。ただフォーティーンには厳格な検品技術があるからその心配は皆無。『FR-5』は“スタンダード”に相応しい美しい形状だと自負しています」。
フォーティーンの社内には業界でも随一と言われる厳しい検品技術がある。だからこそ感性を妥協しない微細な設計開発を追求できるのだ。
通常、ウェッジの溝は彫刻で成形されることが一般的だが、新作「FR-5」が選んだ製造方法は〝鍛造〟である。
「昨今、鍛造製法の技術は飛躍的に進化しており、大量生産品において高い製品精度を実現できるメリットがあります。フェースの平面精度を極限まで高めながら、最高の溝精度を実現できる。『RM-α』や『DJ』シリーズなどフォーティーンの独自設計下における鍛造溝の実績は数多くあり、品質は確実です」(黒澤氏)
「FR-5」はもちろん市場を牽引するハイスピンウェッジになるべく『FR PROJECT』で導かれたレーザーミーリングも採用されている。
「フォーティーンが『MT-28』でスピンウェッジを生み出して他が次々に追随してスピン性能を誇示しますが、フォーティーンは負けない。良質なコンディションではいい勝負になるものの、悪いコンディション(ラフやウェットな状態)ほどスピン性能の差が発揮されるのがフォーティーンのウェッジです」。
スピンが入ると言うことは弾道の操作性そのものであり、距離感の礎になる。ショートゲームは究極フォーティーンを選べば間違いはない。
角度によっては溝が美しく光る。それがハイスピンミラー鍛造フェースたる、最先端スピンウェッジの象徴である。
FOURTEEN REVOLVE(回転)PROJECTでは、現代の最先端技術を用いて、あえてルールにとらわれず最強のスピンウェッジを開発し、ルール適合ウェッジにおいてのスピンの伸び代を明確にする取り組みを実施。とくに『FR-5』では鍛造溝において、様々な試作品でスタッフによるフィールドテストを重ね、最もパフォーマンスに優れたモデルが製品化されている。
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