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第6のMODUS3登場。|日本シャフト N・S・PRO MODUS3

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日本シャフトのフラッグシップモデルが、「N・S・PRO MODUS3」(モーダススリー)だ。
世界中のアスリートを魅了するアイアンスチールシャフトのスタンダードモデルに今春から新たなラインナップが加わる。
なぜ新作が必要だったのか、そしていかなるパフォーマンスが秘められているのか。
取材、解説(執筆)を担当するのは、メーカーも公認するMODUS3マニア、ライターで人気批評家のコヤマカズヒロさん。
独自の解説をお楽しみいただきたい。

取材・執筆
コヤマカズヒロさん
多くのメディアでゴルフライターとして活躍。YouTubeチャンネル「コヤマカズヒロのゴルフ批評」では独自の上達論“弱者のゴルフマネージメント”や、様々なクラブの試打動画や独自の論評を配信し、人気を獲得している。腕前は片手シングルプレーヤー。

まずは復習!
MODUS3には2つのコンセプトが
存在しているってご存知?

末尾の数字で開発意図と性能は全く異なる

ゴルフクラブ市場は海外メーカーがその中心になって久しい。しかし、ことシャフトに関しては、日本メーカー製シャフトは優勢で世界的な評価を得ている。現在、PGAツアーのトップをはじめ、多くの選手たちに確固たる支持を得ているのが日本シャフトの『N・S・PRO MODUS3』シリーズだ。ブランド誕生から15年、世界中のツアーで390勝以上を挙げて、ツアープレーヤーから大きな評価を受けている。

もちろん、アマチュアにも上達志向のゴルファーを中心に使用者が多い。様々なメーカーのアイアンに標準採用されることも多く、その累計販売本数は1000万本を優に超える。

『N・S・PRO MODUS3』シリーズが製造されているのは、長野県駒ヶ根市にある日本シャフトの自社工場。涼やかな気候の日本アルプスの麓で精密なものづくりが行われ、その性能と品質が世界中のゴルファーから愛用されているのだ。紛れもない日本国内製のシャフトが、長きにわたって高い評価を得ていることに、なんだか誇らしい気持ちにもなる。

そんな『N・S・PRO MODUS3』シリーズには、0シリーズと5シリーズがあることは意外と知られていない。いや、もちろん知られてはいるのだが、その数字に秘められた意味を知る人は少ないだろう。両シリーズは開発コンセプト、性能が全く異なることをこの機会に復習しておきたい。

モデル名の末尾に“5”がつく、『TOUR105』、『TOUR115』、『TOUR125 システム3』は、いわゆる5シリーズ。アイアンシャフトとしてベーシックな剛性分布で、クセのない挙動が特徴だ。

対して、『TOUR120』、『TOUR 130』の“0”シリーズは、他にはない独自の特性を持ったシリーズ。明確なターゲットプレーヤーに合うように設計され、世界のメジャー大会を制する成果を上げている。

そして、2025年。“0”シリーズに新たなラインナップ、『TOUR 110』が発売される。これまでの『N・S・PRO MODUS3』シリーズの実績を考えると、期待せずにいられないNEWシャフトが登場するのだ。

MODUS3の生産拠点
日本シャフト駒ヶ根工場

最先端技術のシャフトを最高品質で大量生産を可能とする、世界に誇るシャフト製造工場。「MODUS3」や「950GH neo」などのスチールシャフト、「レジオ」、「バルカヌス」のカーボンシャフト、日本シャフトの全製品ほか、各社のOEM製品の製造も行われている。

明確なターゲットプレーヤーを定めて開発されたシリーズ。「120」「130」は同じ挙動の重量ラインナップと勘違いされがちだが、そもそも両モデルは似て非なる別モデルであること。強弾道・ハイスピンの「120」、高弾道・低スピンの「130」、両モデルともにPGAツアーからのニーズで生まれ同ツアーで使用者が多い。

いわゆる癖のない挙動を追求して開発されたシリーズ。3モデルは同じ剛性分布で、単純に重量違いのラインナップと認識していただきたい。主に日本ツアーでの使用率が高く、アイアンシャフトにオーソドックスな性能を求める選手たちが多いことが窺える。

撮影=高橋淳司
取材協力=14field横浜

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