1. HOME
  2. 連載
  3. 初心ならぬ初新忘れるべからず!|5限目 “フェース面をスクエアに保つ”は、クラブ捌きに長けたプロの制限感覚
連載

初心ならぬ初新忘れるべからず!|5限目 “フェース面をスクエアに保つ”は、クラブ捌きに長けたプロの制限感覚

連載

スイング理論は様々な進化を遂げてきた。
成熟した理論、今のスタンダードは何か?
初心ならぬスイングの核心、新たなスタンダードを知りたい。

講義 阿河徹
あがとおる、1976年生まれ。多くのツアープレーヤーをサポートしながら、アマチュアゴルファーの上達にも貢献する。現在は朝日大学・体育会ゴルフ部のコーチも担当。

これまで
[4限目の復習]
プロとアマチュアのパフォーマンスの差は、クラブの運動量の差である事実を解説しました。

5限目
“フェース面をスクエアに保つ”は、
クラブ捌きに長けたプロの制限感覚

私はアマチュアゴルファーのレッスンで、積極的にクラブのローテーションを促しています。ゴルフクラブのフェースは開いて、閉じるもの。その原理、エネルギーをうまく使いこなすことが飛距離を生み出すからです。しかし、多くのアマチュアゴルファーは、“クラブフェースはスクエア(真っ直ぐ引いて真っ直ぐ押し出すもの)に使うもの”という基礎知識が備わっており、クラブフェースの開閉を使いたがりません。その知識の出所を聞くと、決まってトッププロたちのアドバイス(メディア記事)を参考していると言います。

そのアドバイスは決して間違ってはいませんが、彼らはクラブ捌きのスペシャリストであり、積極的にリリース、ローテーションをしている。クラブフェースをスクエアに保つというアドバイスは、その度合いを抑えるための感覚であるのは間違いありません。

アマチュアゴルファーの皆さんは、もっと積極的にクラブの運動量を増やしてほしい。クラブフェースのスクエアを意識して、スイングに自らで制限をかける必要は全くありません。

プロゴルファーのハーフウェイバック
制限

クラブの運動量がもともと多いプロゴルファーは、その動きに制限をかける感覚を養っています。クラブフェースをスクエアに保ち(シャット)、大きなテークバックをする、というアドバイスは“制限”そのもの。あまりアマチュアゴルファーが気にするべきではありません。

アマチュアゴルファーが目指すべきハーフウェイバック
制限の解放

多くのアマチュアゴルファーは、事実クラブの動きに制限をかけすぎています。腕が腰の高さに上がったポジションでは、すでにコックを完了させているイメージを持ち、クラブをアグレッシブに動かして、制限を解放させてください。

取材協力=井山ゴルフ練習場

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。